Creation-174号
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主な収入帰属収支差額学校法人会計について帰属収入68.3億円の構成比率消費支出67.7億円の構成比率■2012(平成24)年度学校法人松山大学予算について 学校法人の目的である教育研究の資金需要はたくさんありますが、それに対する収入は、その大半が学生生徒等納付金といった極めて固定的かつ制約的なものです。このような特性を持つ学校法人が永続的に存在し、教育事業へ資金を投下していくためには、長期的な視野にたった計画が必要となります。その計画を適正に効果的に達成するための重要な仕組みとして、予算制度を重要視しているのです。なお、私立学校振興助成法において、「収支予算書」を所轄庁へ届け出ることが規定されており、学校法人の重要な制度として法制化されています。学校法人では収入が制約的なため、長期的な視野に立つ計画的な予算が必要となり、予算制度が重要視されます。(収入の部)科目予算額前年度予算額比較増減学生生徒等納付金5,523,5345,750,310△226,776手数料157,749187,068△29,319寄付金30,22014,820 15,400補助金581,447519,131 62,316資産運用収入297,745276,507 21,238資産売却差額2,1001,500 600事業収入18,78016,186 2,594雑収入227,305175,481 51,824帰属収入合計6,838,880 6,941,003△102,123前年度繰越金△5,296,238△4,921,376△374,862合計1,542,6422,019,627△476,985(収入の部)科目予算額前年度予算額比較増減学生生徒等納付金収入5,523,5345,750,310△226,776手数料収入157,749187,068△29,319寄付金収入18,7209,220 9,500補助金収入581,447519,131 62,316資産運用収入297,745276,507 21,238資産売却収入302,100298,500 3,600事業収入18,78016,186 2,594雑収入227,305175,481 51,824前受金収入916,017916,146△129その他の収入321,682291,519 30,163資金収入調整勘定△1,110,665△1,078,114△32,551前年度繰越支払資金2,288,3783,159,025△870,647合計9,542,79210,520,979△978,187(支出の部)科目予算額前年度予算額比較増減人件費3,633,6583,646,841△13,183教育研究経費2,532,5282,579,706△47,178管理経費536,404543,318△6,914借入金等利息15,30223,613△8,311資産処分差額9,0009,000 0徴収不能引当金繰入額500500 0[予備費]50,00050,000 0消費支出合計6,777,3926,852,978△75,586基本金組入額合計350,701462,887△112,186次年度繰越金△5,585,451△5,296,238△289,213合計1,542,6422,019,627△476,985(支出の部)科目予算額前年度予算額比較増減人件費支出3,636,1513,650,759△14,608教育研究経費支出1,772,8771,755,709 17,168管理経費支出485,377495,847△10,470借入金等利息支出15,30223,613△8,311[予備費]50,00050,000 0借入金等返済支出238,880255,540△16,660施設関係支出5,67098,898△93,228 建物支出092,326△92,326 構築物支出5,6706,572△902設備関係支出176,989338,951△161,962資産運用支出576,1631,585,408△1,009,245その他の支出290,330239,299 51,031資金支出調整勘定△318,958△261,423△57,535次年度繰越支払資金2,614,0112,288,378 325,633合計9,542,79210,520,979△978,187帰属収入-消費支出61,48888,025平成24年度消費収支予算(単位:千円、△印減)詳細は松山大学HPの情報公表ページ http://www.matsuyama-u.ac.jp/gaiyou/joho/joho.htm にて公開しています。平成24年度資金収支予算(単位:千円、△印減)平成24年度予算編成方針 収支の均衡を図り、消費収支における帰属収支差額(帰属収入-消費支出)をプラス或は均衡にすることを基本方針とします。2013(平成25)年に創立90周年を迎えるにあたってのプレイベント事業が予定される中、収入は固定的で支出は増加要因の多い状況下ではあるものの、事業計画全体の内容を十分に検討すると共に、新規事業については、優先順位を明確にし、スクラップ&ビルドを前提とした事業展開と、適正な経費支出を目指します。学生生徒が納める授業料や入学金です。収入(帰属収入)の80.8%を占めます。国や公共団体などからの助成金です。教育研究用機器備品・その他の機器備品、図書、車両などの支出をいいます。支出として計上したが未払いとなっているものや、前払支出として前年度までに支払っている経費を差引くことにより、当該年度の資金を確定させるためのものです。有価証券の購入、引当特定資産への繰入などの支出です。教職員に支払われる給与等です。帰属収入の53.1%を占めます。正味財産の増減を示します。預貯金や有価証券の利息・配当金収入や施設貸出しなどの収入です。学生生徒等納付金80.8%手数料2.3%寄付金0.4%補助金8.5%資産運用収入4.3%資産売却差額0.0%事業収入0.3%雑収入3.3%人件費(職員)16.6%人件費(教員、退職給与引当金)3.1%教育研究経費37%管理経費7.9%借入金等利息0.2%その他0.9%人件費(教員)33.9%消費収支予算 帰属収入は68億3,888万円、消費支出は67億7,739万円、帰属収支差額は6,148万円の収入超過となり、企業における経常収支の黒字と同じ状況を示しています。対前年度予算との比較において●帰属収入は、補助金・寄付金・資産運用収入や雑収入が増加しているものの、学生生徒等納付金や手数料の収入の減少が大きく、1億212万円減少しています。特に、薬学部において第1期生の卒業を迎えたこと、本年度より入学定員を160名から100名に変更したことにより、学生生徒等納付金への影響が大きく、2億2,677万円減少したことが大きな要因です。●消費支出は、全体的に経費の圧縮に努力した結果、人件費、教育研究経費、管理経費や借入金等利息の減少から、7,558万円減少しています。●次年度繰越金は、2億8,921万円支出超過額が増え、55億8,545万円の翌年度繰越消費支出超過額(累計額)となります。消費支出関係比率(帰属収入に対する割合)消費支出は99.1%(人件費は53.1%【目標値53%以内】、教育研究経費37.0%【同37~39%】、管理経費7.8%【同7%以内】)目標値を設けた3つの費用において、2つの目標値をクリアできていない状況ですが、期中の努力を図り目標値に近づけます。資金収支予算 次年度繰越支払資金が、3億2,563万円増加して26億1,401万円となる見込みです。純資金量 現預金と減価償却引当特定資産の増加と借入金返済により、純資金量は192億5,400万円となり、6億円の増加が見込まれます。平成24年度予算の概要学生生徒等納付金、補助金、寄付金、資産運用収入などの自己資金に該当する収入です。総務、人事、財務、経理などの法人業務に要する経費です。教育研究活動をおこなっていくためには、校地・校舎・機器備品・図書・各種基金口などの資産を持ち、これを永続的に維持する必要があります。そのため当該年度にこれらの資産の取得に充てた金額を基本金へ組入れる仕組みとなっています。翌年度に入学する学生からの授業料や入学金等の収入です。収入として計上したが未収となっているものや、前受金収入として前年度までに既に受け入れている収入を差引くことにより、当該年度の資金を確定させるためのものです。20CREATION 〈No.174〉 2012 Summer

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