CREATION_175号
10/24

後輩へのアドバイス学生時代プレイバック文武両道が学生時代のモットー与えられた場所で自分を活かす小学生から野球を続けていた野島さんは大学在学中には準硬式野球部に所属し、全国大会に三度出場。最上級生時にはキャプテンとして活躍していた。「高校時代までは人前に立つのが嫌で、何かを任されそうになると逃げてばかり。それが大学に入ってから『社会に出たときにそれではいけない』と意識が変わり、キャプテンを引き受けることに。それからは頼まれ事はよっぽどでないと断らないことにしています」。野球に加えて、勉強にも真正面から取り組んだ。“勉強の成果は社会に出て活きる、今は文武両道を目標にしよう”と心に決め、とにかく授業に出て一心不乱にノートを取ると、次第に考え方の大筋が把握できるようになった。その結果、体育会系の部活動をしているなかでは十分な成績を修めることができ、学校推薦で鹿島建設(株)の面接を受けられるチャンスを得た。「面接会場にいるのは東大、京大など、全国トップクラスの優秀な学生ばかり。そのなかで『学生のモットーは勉学ですから!』と自信を持って言い切って(笑)それが認められたのではないでしょうか。今考えると、ほんと怖いもの知らずだったんですね」と語る。    9入社後は現場・営業所事務、支店経理、営業と経験を積んでいくのだが、毎日が苦労と試行錯誤の連続だった。ひと言で現場事務といえどもマネジメントや近隣住民との折衝、現場の安全管理や資材の調達など仕事は多岐にわたる。営業になってからも、仕事をとるために何をすればいいか悩む日々が続いていた。「扱うモノが大きいから関わる人も多いし、金額も億単位の規模です。関わり合いのあるすべての人々に真摯に対応し、信頼関係を構築することを何より大切にしています。今までに従事した一番大きな仕事は来島大橋の建設。あれだけダイナミックなモノを造る仕事に携われたことに誇りを感じています」。自らを“困った時の野島”と笑いながら称する氏は、頼まれると断れない性格は大学時代から変わっていない。「大学への恩返しだ」と、リクルーターとしてキャリアセンターとの連携や温山会の活動にも積極的に参加し、各方面からの信頼も厚い。「自分を必要としてくれる分野で一生懸命やることで『おまえと一緒に仕事がしたい』と声をかけられることが何よりうれしい」という野島さんの今後の活躍が期待される。OB・OG インタビュー1983.4~1987.3CREATION 〈No.175〉 2012 Autumn※記載している役職名等は9月の取材時のものです。(社会)◦ロッキード事件・田中元首相に実刑判決、グリコ・森永脅迫事件発覚、男女雇用機会均等法施行、日航ジャンボ機が群馬県御巣鷹山に墜落炎上◦ロス五輪開幕・共産圏15カ国不参加、ソ連・チェルノブイリで原発事故◦東京ディズニーランド開園、テレビ小説「おしん」ブーム ほか(学内)◦創立60周年記念式典挙行、御幸キャンパス落成 ほか面接時には前向きな気持ちでリラックスし、自分のエネルギッシュな部分をしっかり相手に伝えてください。また、視野を広く持って欲しいと思います。地元志向だからといって地元の企業だけを探すより、本社採用で地方勤務が可能な場合も多いですから。あと、失敗しても終わりではないってことを忘れないで! 次のチャンスが必ずありますよ。Nojima Tsuyomu(1987年3月 経済学部経済学科卒)道は自ずから拓ける不器用に見えても目の前のことに真面目に向かい合う鹿島建設株式会社 四国支店 愛媛営業所長野島 強さんB・OGInterview

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る