Creation-178号
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学校法人が教育研究活動を継続しておこなう為には、校地、校舎、機器備品、図書、現金、預金などが必要不可欠な資産です。これらの資産のうち継続的に保持していくべき資産の額を金額で表したものを「基本金」といいます。基本金および基本金の対象となる資産を次の4つに分類しています。第1号基本金…校地、校舎、機器備品、図書など固定資産の取得価額第2号基本金…固定資産を取得する目的で積み立てた預金などの資産の額第3号基本金…奨学金等の基金として保持し運用する金銭等資産の額第4号基本金…恒常的に保持すべき資金(運転資金相当額)主な収入帰属収支差額帰属収入67.8億円の構成比率消費支出67.8億円の構成比率■2013(平成25)年度学校法人松山大学予算について(収入の部)科目予算額前年度予算額比較増減学生生徒等納付金5,389,0955,536,570△147,475手数料180,651154,124 26,527寄付金90,22023,220 67,000補助金649,043619,295 29,748資産運用収入314,473312,592 1,881資産売却差額3,0002,634 366事業収入16,54016,325 215雑収入146,269270,142△123,873帰属収入合計6,789,291 6,934,902△145,611前年度繰越金△5,284,032△5,014,727△269,305 合 計1,505,2591,920,175△414,916(支出の部)科目予算額前年度予算額比較増減人件費3,615,9983,664,734△48,736教育研究経費2,533,7762,557,054△23,278管理経費562,223549,820 12,403借入金等利息9,25615,302△6,046資産処分差額9,0009,000 0徴収不能引当金繰入額500500 0[予備費]50,00050,000 0消費支出合計6,780,7536,846,410△65,657基本金組入額合計360,351357,797 2,554次年度繰越金△5,635,845△5,284,032△351,813 合    計1,505,2591,920,175△414,916(支出の部)科目予算額前年度予算額比較増減人件費支出3,608,9973,615,995△6,998教育研究経費支出1,880,4301,797,709 82,721管理経費支出513,155499,491 13,664借入金等利息支出9,25615,302△6,046[予備費]50,00050,000 0借入金等返済支出216,660238,880△22,220施設関係支出46,0115,355 40,656 建物支出44,9611,995 42,966 構築物支出1,0503,360△2,310設備関係支出186,852193,096△6,244資産運用支出602,5251,027,421△424,896その他の支出338,781296,636 42,145資金支出調整勘定△241,786△332,383 90,597次年度繰越支払資金3,135,5143,046,411 89,103 合 計10,346,39510,453,913△107,518帰属収入-消費支出8,53888,492平成25年度消費収支予算(単位:千円、△印減)詳細は松山大学HPの情報公表ページ http://www.matsuyama-u.ac.jp/gaiyou/joho/joho.htm にて公開しています。平成25年度資金収支予算(単位:千円、△印減)平成25年度予算編成方針今回の予算編成にあたっても、直近3年と同様に収支の均衡を図り、消費収支における帰属収支差額(帰属収入-消費支出)をプラス或は均衡にすることを基本方針とします。平成25年度は、創立90周年の事業を実施することから事業経費については、例年よりも拡大することが予想されます。このためにも個々の事業計画の内容を更に吟味し、新規事業についてはできる限りスクラップ&ビルドを行い、優先順位の明確化を下に事業展開と適正な経費支出を目指す方針とします。学生生徒が納める授業料や入学金です。収入(帰属収入)の79.4%を占めます。国や公共団体などからの助成金です。教育研究用機器備品・その他の機器備品、図書、車両などの支出をいいます。支出として計上したが未払いとなっているものや、前払支出として前年度までに支払っている経費を差引くことにより、当該年度の資金を確定させるためのものです。有価証券の購入、引当特定資産への繰入などの支出です。教職員に支払われる給与等です。帰属収入の53.3%を占めます。正味財産の増減を示します。預貯金や有価証券の利息・配当金収入や施設貸出しなどの収入です。学生生徒等納付金79.4%手数料2.7%寄付金1.3%補助金9.6%資産運用収入4.6%資産売却差額0.0%事業収入0.2%雑収入2.2%人件費(職員)17.0%人件費(教員、退職給与引当金)2.1%教育研究経費37.4%管理経費8.3%借入金等利息0.1%その他0.9%人件費(教員)34.3%消費収支予算 帰属収入は67億8,929万円、消費支出は67億8,075万円、帰属収支差額は854万円の収入超過となり、企業における経常収支の黒字と同じ状況を示しています。対前年度予算との比較において●帰属収入は、学生生徒等納付金や雑収入の収入減少、手数料・寄付金(温山会からの寄付金5,000万円)・補助金や資産運用収入の増加があるが、収入の減少が大きく、1億4,561万円減少しています。特に、薬学部において第2期生の卒業を迎えること、昨年度より入学定員を160名から100名に変更したことにより、在籍者数が減少し、学生生徒等納付金へ大きく影響し1億4,747万円減少したことが大きな要因です。●消費支出は、全体的に経費の圧縮に努力した結果、90周年事業で6,976万円増加しましたが、人件費、教育研究経費、デリバティブ運用損や借入金等利息の減少から、6,565万円減少しています。●次年度繰越金は、3億5,181万円支出超過額が増え、56億3,584万円の支出超過額(累計額)となります。消費支出関係比率(帰属収入に対する割合)消費支出は99.9%(人件費は53.3%【目標値53%以内】、教育研究経費37.3%【同37~39%】、管理経費8.3%【同7%以内】)目標値を設けた3つの費用において、2つの目標値をクリアできていない状況ですが、期中の努力を図り目標値に近づけたいと考えています。資金収支予算 次年度繰越支払資金が、8,910万円増加して31億3,551万円となる見込です。純資金量 現預金と減価償却引当特定資産の増加と借入金返済により、純資金量は201億2,100万円となり、4億9,400万円の増加が見込まれます。平成25年度予算の概要学生生徒等納付金、補助金、寄付金、資産運用収入などの自己資金に該当する収入です。総務、人事、財務、経理などの法人業務に要する経費です。教育研究活動をおこなっていくためには、校地・校舎・機器備品・図書・各種基金口などの資産を持ち、これを永続的に維持する必要があります。そのため当該年度にこれらの資産の取得に充てた金額を基本金へ組入れる仕組みとなっています。翌年度に入学する学生からの授業料や入学金等の収入です。収入として計上したが未収となっているものや、前受金収入として前年度までに既に受け入れている収入を差引くことにより、当該年度の資金を確定させるためのものです。(収入の部)科目予算額前年度予算額比較増減学生生徒等納付金収入5,389,0955,536,570△147,475手数料収入180,651154,124 26,527寄付金収入78,72011,720 67,000補助金収入649,043619,295 29,748資産運用収入314,473312,592 1,881資産売却収入303,000302,634 366事業収入16,54016,325 215雑収入146,269270,142△123,873前受金収入933,161916,582 16,579その他の収入322,172353,114△30,942資金収入調整勘定△1,033,140△1,153,618 120,478前年度繰越支払資金3,046,4113,114,433△68,022 合    計10,346,39510,453,913△107,51824CREATION 〈No.178〉 2013 Summer

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