Creation-178号
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学生については「ゆとり世代」などといわれていますけれども、皆さんからは自らさまざまな活動に取り組み、失敗して、経験を積んで、懸命に生きようとする姿勢が感じられますので自信を持ってください。残りの学生生活も正課・正課外を問わず、さまざまな経験を積んで欲しいですね。lこれからの松山大学に望むこと、期待することはありますか。平田 一部の授業で学生が携帯電話をいじったり、音楽を聞いたりして、まったく講義に耳を傾けていないことがあります。もちろん、学生側の意識の低さが一番の問題なのでしょうが、面白い講義だと真面目に聞いているんです。皆が夢中になれる講義が増えるといいと思います。山田副学長 大学にはファカルティ・ディベロプメント(FD)という取り組みがあります。これは授業改革のための全般的な取り組みのことです。本学では10数年前から人文学部社会学科がユニークな取り組みをしており、学生の授業評価をもとに、教授陣が相互批判を行い、講義の質の向上に努めています。大学全体としても、四国の大学連携であるSPOD※を通して、魅力ある授業にするための方策中心が松山大学だ!」というくらいの発信をしてもいいと思っています。西川 そうですね。出身大学を言ったら「あの松山大学…いい大学ですよね」と言われる存在になって欲しい。山田副学長 現在は女子駅伝部の活躍などもあり、文武両道の大学として知名度は上昇していると実感しています。実業界ではたくさんのOBが活躍しています。皆さんの活躍にも期待しています。村上学長 三者三様の成果や成長は、本学としても大きな励みとなります。ただ、すべての学生が皆さんのような成果を得ているかと言えば、そうとは言い切れません。皆さんは社会で活躍するために、目先の技能や知識だけにとらわれず、本質を問う知的訓練を行ってきているはずです。それが柔軟な考え方の基礎になります。今後も松山大学は知的訓練を行う場を提供し続けていきたいですね。皆さんが成長できる場としての松山大学にこれからも期待してください。を探っています。村上学長 全国的にもアクティブラーニングやPBL(問題発見解決型のグループワークによる学習)が注目を集めており、本学においても、演習・実習はもちろん講義でも双方向のコミュニケーションや視覚的資料の提示を重視する動きが生まれつつあります。これに対応して学生諸君にもお願いしたいのですが、学生側もそれ相応の意欲がないと授業は成り立ちません。学生とともに魅力ある授業をつくりあげていきたいと考えています。西川 昔に比べると社会との交流の機会は増えているのでしょうが、もっともっと増やして欲しい。特に本音を聞けるような場面があるとうれしいですね。村上学長 大学としては地域社会との連携を強めて、実習や演習などで社会にふれあう機会を増やしています。インターンシップなども、ぜひ経験してください。瀬上 松山大学は本当にいい大学だと心から思っています。なので「松山の「社会で活躍するためには本質を問う知的訓練が必要。それが柔軟な考え方の基礎となるのです」※Shikoku Professional and Organizational Development Network in Higher Education (四国地区大学教職員能力開発ネットワーク)6CREATION 〈No.178〉 2013 Summer

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