Creation-179号
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いということ。相手を見て指導方法や伝達方法を工夫しました。石川 私たちの活動は、まだ歴史が浅いため、もっと皆さんに周知していただけるよう努めたいです。FD※・SD※の研究会等でも発表を行っていますので、聞きに来ていただけると障がいへの理解が深まると思います。松本先生 今、田中さんの話にもありましたが、部やサークルというのは、複数の多様な人が絡んでいますよね。部― 課外活動をする上で、皆さんが苦労していることは何でしょうか。武市 やはり学業との両立ですね。練習は週6回。土・日曜は朝から丸1日練習になります。ただしあくまでも学業優先なので、試験期間中は自主練習に切り替えて、部としての活動はお休みにします。課外活動をしていない学生に比べるとハードな毎日ですが、皆テニスが好きなので、メリハリをつけて頑張っています。田中 野球部は部員60名と、おそらく大学の部活動ではもっとも大所帯です。その全員が同じモチベーションを保って練習や大会に向かい合うこと、同時に技術レベルを向上させていくことが一番難しいですね。特に私は3年次から副主将をまかされており、先輩に対しても指導というか、意見を伝えないといけない機会も多かったんです。どうしたら上手く伝えられるか、常に気を配っていました。その際に気づいたのは、相手の性格や考え方をしっかり見据えて、どういう言い方をすれば一番効果的かを見極めなければならな員の中には深く貢献したいと考えている人がいれば、やや腰が引けている人もいると思います。それをどうやって取りまとめて、皆が高いモチベーションで活動に取り組むことができるか。特に皆さんは各活動のリーダー的な存在ですから、積極的に働きかけていかなくてはならないと思いますが、そのあたり、皆さんはどういう工夫をしているんでしょうか。亀川 私たちは演奏会ごとに、演奏する曲や演出方法を変えています。その度に、各学年からどんなことがしたいか意見を募っています。とりまとめは3年次の幹部部員が行っていますが、やはり簡単に意見がまとまることはありません。そのためにも話し合いの機会を多くもち、皆が納得できる方向性を時間をかけて探っています。田中 野球部は大所帯ですが、ミーティングは毎日やっています。松本先生 複数で取り組む活動は、やはり意見の擦り合わせが必要ということですね。そのために、コミュニケーションを重視しているということだ創立90周年記念特集学長対談「学生の自由意志と 責任に基づく自主的な 活動を応援したい」※FD…Faculty Development SD…Staff Development 大学の教育水準を向上させる取り組み。FDは教員向け、SDは職員向け。5CREATION 〈No.179〉 2013 Autumn

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