Creation-179号
8/24

 私は社会福祉士の国家試験受験資格を取得するための指定科目の中で、その中核となる講義科目・演習科目・実習指導を担当しています。 「社会福祉士」という人たちは一体何をしている人なのか? ということはなかなか解りにくいことだと思いますが、「社会福祉士」とは日本の資格の名称で、国際的には「ソーシャルワーカー」と呼ばれる専門職です。ケースワーカーとも呼ばれている時代もありましたが、社会的な支援が行き届いていない、困っている人たちがいたら、何でも助けにいくというのが社会福祉士の役割です。病院では患者さんが知らない諸手当やサービスを教えてあげる人であったり、学校では生徒や先生の相談相手になったりします。 ここでよくカウンセラーと混同されがちなのですが、社会福祉士はカウンセリングも行いますが、根本的には「何があっても支援が必要な人の立場に立って考え、100%の利益を求めて行動社会福祉士という職業の役割は何か【略 歴】1958年兵庫県生まれ1981~1983年関西学院大学大学院社会学研究科修士課程[社会学修士]1983~1984年兵庫医科大学医療社会福祉部研究生1984~1986年ハワイ大学ソーシャルワーク大学院修士課程[MasterofSocialWork]1987~1997年東京都老人総合研究所社会福祉研究室研究助手・研究員1994~1997年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士課程[博士(社会福祉学)]1997~2013年日本女子大学人間社会学部社会福祉学科講師・助教授・准教授2013年~松山大学人文学部社会学科教授人文学部教授博士(社会福祉学)中谷 陽明Nakatani Youmeiますます必要とされている時代の要請に応えることのできるソーシャルワーカーの養成を目指す7CREATION 〈No.179〉 2013 Autumn

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る