Creation-180号
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松山大学学園報 CREATION No.180 2014.Winter  2014年1月15日 編集・発行 松山大学広報課 〒790-8578 愛媛県松山市文京町4番地2 電話(089)925-7111(代表)松山大学ケータイサイト(スマートフォン対応)http://m.matsuyama-u.ac.jp松山大学は、2007年3月13日付で財団法人大学基準協会から「大学基準」に適合している旨の評価を得ています。環境に配慮した植物油インクを使用しています。旧本館は松山高等商業学校が開設された翌年、1924(大正13)年に竣工。松山で最初の鉄筋コンクリートの建物で、当時はこのモダンな姿をひと目見ようと多くの市民が訪れたという。その後1979(昭和54)年に解体される際、校舎が瓦礫になることに心を痛めた一人の卒業生が、最上階の外壁に配置されていた「ヘルメスの杖」のレリーフを長らく保管。そして1999(平成11)年、温山会館の竣工時に返還され、現在は同館2階の歴史資料室に展示されている。今はなき旧本館の面影とともに、卒業生の熱い母校愛を伝える、卒業生約68,000名の誇りの象徴である。1 開設当時の旧本館。愛媛県庁舎などを手がけた建築家・木子七郎の設計によるもので、 温山会館はこの建物をモチーフにしている。(「松山大学八十年の略史」より)2 1965(昭和40)年頃のイチョウ並木の芝生。イチョウのある場所は昔も今も学生にとって 憩いの場だ。(「松山商科大学六十年史」より)3 1967(昭和42)年頃の正門より。旧本館は現在の東本館のある場所に建っていた。 まだイチョウ並木が幼い。(「松山商科大学六十年史」より)4 返還後、修理して歴史資料室に展示されている「ヘルメスの杖」のレリーフ。商業の神で もあるヘルメス(英語ではマーキュリー)の持つ蛇杖(カドゥケウス)がかたどられている。むかし、あの場所は…『在りし日の旧本館』1234

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