Creation-180号
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ら「さぁ、授業に出よう」という毎日でした。村上学長 私も先生の研究室に入り浸ってコーヒーを飲ませていただいた思い出があります。課外活動、友人との交流、勉学などに積極的に取り組み、青春の1ページとして、松山大学が皆さんの胸にいつまでも輝いているということは、本当にありがたいことです。今後も、学くれて、会合に出席しました。最初は先輩方と何気ない話をしていたのですが、ちょっと本音が出て「実は仕事が…」と切りだしたら、親身になって相談にのってくださったんです。その後、頑張って営業し、実ったことを報告したら、先輩も一緒になって喜んでくださって。学生時代に直接のつながりはなくても、こんな先輩・後輩のいる温山会に感謝しきりです。山田 大下さんはいかがでしょうか?大下 私は真剣に勉強しないと単位が取れない厳しい講義ばかり取っていたので、とにかく授業に出ていましたが、それなりに遊んで、アルバイトもして、とても充実した学生時代でしたね。なかでも妹尾先生のゼミが思い出深いです。休み時間は先生の部屋にみんなで行って、先生とお話をしたり、お昼もカップラーメンを持ち込んだりして、時間になった生たちの「何かに取り組みたい」という意欲に応えられる場を提供し続けていきたいと思います。山田 100年への飛躍に向けて、これからの松山大学に期待することをお話しください。大下 自分が卒業した学校というのは、自慢できる場所であってほしい。いつまでも「松山大学は素晴らしい学生ばかりでいいですね」と言われる学校であってほしいです。磯野 今の学生さんに、温山会を「卒業したら必ず出たい」と思わせるような組織にしていくのが、私たち会員の役目。だからこそ松山大学、OB・OGから在学生までが一体となり、全体を盛り上げていけるようになればと思っています。野島 近年、社会に出てから精神的に押しつぶされる新人が多いといわれていますので、いろんな意味でタフな学生を育成していただきたい。そのためには、大学は学生が自分自身に自信のもてる教育を提供し、学生は何かを極めてから卒業することが必要でしょう。そして全国的に大学間競争は熾烈になってきていますので、地域に望まれ、選ばれる大学、自分の子どもを行かせたいと思われるような大学を目指していただきたいですね。野本会長 有為な人材を輩出する大学になってほしいのは当然のことで、学力はその一つであるけれども、あくまでもその一つに過ぎない。例えば勤勉、誠実、根気強さ、勇気、もしくは社交性、向学心、ユーモア感覚など、様々な特技を駆使し、任務を切り拓いていける多様な人材を育ててほしい。そういうなかで特に「仕事を好きになる」人をどんどん輩出してほしいと思います。私はその根幹を本多静六さんの「私の財産告白」という本で知りました。日本最初の林学博士で、仕事の面白さを繰り返し説いていますので、学生の皆さんにもぜひ読んでいただきたいと思います。山田 松山大学のOB・OGとして、後輩たちへお言葉をいただけますか。大下 私たちは「ゆとり」と呼ばれる世代です。学生時代も、社会に出てからも悪いイメージでしか言われませんが、それは言われたことしかやらないからだと思います。そんな風に言われたくないなら、自分で考えて、率先して動かなくては。後輩たちにも自分の信念創立90周年記念特集学長対談「価値ある大学」 となるために、 大学そして卒業生が できること5CREATION 〈No.180〉 2014 Winter

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