Creation-180号
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をもちながら、自ら行動を起こせる社会人になっていただきたいです。磯野 出身校を聞かれて「松山大学です」と答えたら、どこの会社の方にも「松大の卒業生はいいね。すごい大学だ」と感心されます。それを継続するためには、後輩たちも勤勉に、幅広く頑張っていただきたいですし、私たちOB・OGも野本会長のおっしゃる「仕事を好きになる」に向かって、有益な仕事をしていかなければならないと襟を正さずにいられません。野島 最近、私もリクルーターをやっていてよく聞くのは、どうしても地元に残りたいという学生が、松山大学にはとても多いということ。地元に残るのもいいのですが、もう少し視野を広くもち、全国に目を向けてもらいたいという気がしますね。そのうえで愛媛に残るというなら、それも有りです。しかし最初から芽を出していないという感じを受けますので、まずは1度、外にも出て、そのなかでこの会社というのを選んでいただきたい。それこそ世界に向けて翔かけるような、そんな感性を1年次から磨き、どんどん飛躍していただきたいです。野本会長 日本の大学は対象人口に対して過多であり、淘汰時代がすでに進んでいます。そんな時代にあって、松山大学は西日本屈指の私立総合大学として、本当に「価値ある大学」に成長してほしいですね。いたずらにスケールを大きくするだけでなく、学生はしっかり勉強もしようし、教職員の方々にも気合いを入れていただきたい、これは切に願います。同時に、松大ブランドなるものを守る、あるいは、さらに磨いていくのは我々温山会員の責任。大学の評価は温山会員一人ひとりのビジネスマンとしての社会的評価の総和に他ならないのだから、温山会も頑張って、それぞれのステージで価値を示し続けていかねば…。山田 村上学長、これからの100年への飛躍に向けて、大学のリーダーとしてのお考えをお聞かせください。村上学長 皆さんにご指摘いただいた方向性はすべて今の大学教育の議論のなかで重視されているところです。その方向で、会長がおっしゃられたように「価値ある大学」を目指したいと思っています。高等教育機関としての大学は、未知なるものへの立ち向かい方を学ぶ場であるとともに、地域社会の問題に取り組む研究機関でもあります。研究の機会や成果を教育に活かしていくことによって、社会に対する洞察や理解を深めていくことができる学生を育て、そして成果を地域に還元していきたいと考えています。山田 本日は皆さんに貴重なご意見をいただくことができました。このように、先輩・後輩、そして大学が意見交換を行うことにより、松山大学の飛躍につながればと思います。本当にありがとうございました。(対談を終えて、村上学長より)野本会長が「大学の評価は温山会員一人ひとりの社会的評価の総和」とおっしゃられたとおり、卒業生の皆さんが社会の様々な場で活躍されているということが、本学にとっての大きな財産です。また、温山会は卒業生同士の交流の場ですが、これからは卒業生と在学生との交流の場、卒業生のやすらぎの場やビジネスチャンスを見つける場としても発展していくことを願っています。6CREATION 〈No.180〉 2014 Winter

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