Creation-183号
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 医療現場で正しい薬物治療を行っていくためには、それぞれの病気の状態や医薬品の薬効、毒性などを正しく分析・評価する能力が薬剤師に求められる。本研究室では、卒業研究を通じて分析法の基礎をしっかりと学んだうえで、臨床現場で活躍できる薬剤師の育成を目指し、全国各地の大学や医療関係者との「共同研究」も積極的に行っている。 その一つが愛媛大学医学部附属病院薬剤部とともに卒業研究として共同で取り組んだ〝院内製剤〞の品質評価だ。医師からの依頼によって薬剤師が病院内でつくる院内製剤は、既存の製剤では対応できない場合に患者の命を救う大切な役割を担っているが、安定性などの評価についてはすべて各病院まかせになっており、その品質管理は常に現場の課題であった。そこに目をつけ、共同研究を通して育む医療現場に貢献する薬剤師いま、このゼミがアツい!薬学部教授明樂 一己Akira Kazuki薬学部准教授見留 英路Mitome Hidemichi薬品分析化学 研究室薬学部医療薬学科明樂教授の主宰する本研究室では、見留准教授と共に他大学や医療関係者との「共同研究」を通して医療現場で活躍できる薬剤師を育成している。新しい診断薬の開発など魅力的な卒業研究を通じて、分析化学的素養と研究心が身につくよう指導している。5CREATION 〈No.183〉 2014 Autumn

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