Creation-183号
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学生時代を過ごした愛媛県から、首都圏へ羽ばたいた松大OB・OGたち。就職活動で奮闘した日々、仕事のやりがいや目指すキャリア…首都圏での挑戦をインタビュー。彼らの姿に「働く」ことの意義を見出し、今後の進路の参考にしよう。た。大学卒業後、お坊さんの資格を取得して、今は浅井企画という事務所に所属しています。漫才をしたり、バラエティ番組の前説をしたり、老人ホームでブラックお坊さんジョークをさく裂させたり。少しずつですが、前進していると感じています。 今の目標は、とにかくもっとテレビに出て有名になることで、挑戦の日々を過ごしています。今だからこそ感じることは、学生時代に培った力は全国でも通用するということ。真正面から本気で打ち込んだ一日一日が、自分を支えてくれているのだと思います。い情報を見つけ出すのが難しくて。特にADはある種特殊な職業だったので苦労しましたが、私向けに情報をピックアップしていただいたり、相談に乗っていただいたMTOスタッフの存在はありがたかったです。 やりたいことを見つけたなら、例え前例がなくてもぜひ挑戦してみてください。今しかできない経験は、きっとこの先の財産になるでしょう。 芸人になることは小学生の頃からの夢でした。私の生まれは寺なのですが、この仕事を志していましたので、進学はお笑いの盛んな関西圏の大学をねらっていたのです。そこで寺を継ぐ気がないことが親にばれて(苦笑)、父親に諭されて松山大学に入学しました。学生の間は勉強でも、サークルでも、とにかく本気でやることができる時間。自分の場合は、それがお笑いでし アシスタント・ディレクター(AD)として、今年の春から働いています。ADはテレビ番組の企画からロケ現場の下見、リサーチ、編集、オンエアの確認まで、撮影が滞らないよう先手先手でとにかく動きまわります。かなり根性が必要な仕事ですが、それ以上に楽しく、そして自己研鑽の場としても、このうえない環境ととらえています。 幼い頃から東京での就職というビジョンは持っていて、先に上京していた姉の家に泊まり込み、4年次の8・9月で集中的に就職活動を行いました。しかし東京は情報があふれ、逆に欲し浅井企画 芸人「ドドん」石田 芳道さん(左)2008年 3月経済学部経済学科卒業※右は相方の安田 義孝さん芸 人 A D株式会社フォーミュレーションI.T.S佐々木 智世さん2014年 3月経済学部経済学科卒業限りある自由な時間。ベクトルは違っても、本気で打ち込んだもん勝ち第一線の現場でしか得られない経験、激動の毎日。だからこの仕事を選んだ7CREATION 〈No.183〉 2014 Autumn

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