CREATION_196号
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ゼロ金利下における最適金融政策の研究 私の研究分野はマクロ経済学と金融政策です。マクロ経済学は、国民所得、物価,失業など、経済全体の視点から経済を研究する学問です。なかでも,私が大学院生時代から研究を行っているのは、ゼロ金利下での最適な金融政策の分析です。 伝統的な金融政策では、景気が後退しているときは、政策金利を下げることで投資や消費を刺激して景気を上向かせます。反対に、景気が上昇しすぎている場合は、政策金利を上げることで投資や消費を抑制させ、景気を抑えます。このように、政策金利を誘導することで景気を安定化し、経済厚生上望ましい状態にすることが重要になります。一見、景気は高ければ高いほど良いという印象を受けますが、経済学では理論的に望ましい水準が存在し、CREATION NO.196 2018.1HASUI Kohei経済学部講師蓮井 康平学術研究【略 歴】1987年 大阪府生まれ2010年 兵庫県立大学経済学部卒業2012年 神戸大学大学院経済学研究科博士課程前期課程修了 修士2015年 神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了 博士2016年 松山大学経済学部講師(現在に至る)(経済学)(経済学)2015年〜2016年  3神戸大学大学院経済学研究科学術研究員経済構造を科学的に明らかにし、望ましい政策をデザインする

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