【最終】CREATION_200_EBOOK_20190327
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難解な法理論を理解し、社会で生きる力を身につける古屋ゼミでは、教授の専門分野である民法の金融担保制度の基礎を学び、社会で生きる力を身につけることを目的としている。担保法分野は学生にはなじみのないものであり、また難易度も高いため、まず3年次生の前半は、講義の延長として判例理論から基本的な法制度をじっくり復習し、基礎固めを行う。その後、実際の判例を用いて報告者がレジュメにまとめて発表を行い、議論へと発展させるソクラテスメソッドにより担保制度への理解を深めていく。 担保法は融資に必須のものであることから、金融関係で融資業務に携わるための基礎的な知識をつけるために、古屋ゼミを志望する学生が多いという。「実際に金融機関に進む者も多いですが、入社がゴールではなく、その先の実務を意識することが重要。たとえば銀行の融資部や審査部で活躍できる基礎的な力をつけさせ、融資先に寄り添い、ともに成長する存在となるように導いています」と古屋教授。また担保法は現在の人口減少社会を生き抜くために必要とされる法理論でもあり、「金融機関に入ることだけではなく、ゼミで学んだ担保制度を最大限活用して、地域経済発展に貢献できるゼミ生を育てていきたい」と続ける。B・OGの組織がある。古屋教授は金融業界やJRに入社したゼミのOB・OGから話を聞く機会をゼミ生に提案。「担保法理論は抽象的で分かりにくいものです会』や『古屋ゼミJR会』なるO社会で活躍する卒業生から学ぶ機会が多いことも魅力古屋ゼミでは、『古屋ゼミ金融民法の金融担保制度への理解を深め学びが社会でどう活かされるかを意識地域経済を支えていく人材を育成するゼマミツ探ダ訪イ   5CREATION NO.200 2019.1講義中は厳しさもあるが、普段はとてもおしゃべりで楽しい古屋教授。就職活動が始まると、研究室でエントリーシートや面接の相談をすることも多いそう。法学部法学科古屋壮一ゼミ

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