CREATION_201_EBOOK
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5医療系専門職における労働市場の歴史研究  私の研究対象はプロフェッショナル労働市場で、最近は特に医療系専門職の労働市場の歴史について研究しています。賃金や仕事の配分、労働時間その他に関わる様々な雇用ルールが、どのような歴史的経緯を経て形成され、どのような機能を持ってきたのかに関心を持っています。 医療系に興味を持ったのは、子どもの頃から祖父母のお見舞  いで病院に通うことが多く、そこで働く人たちに接する機会が多かったことがひとつの要因になっているのかもしれません。大学では医療経済学のゼミに所属し、卒論は薬価の研究で論文を書きました。大学院では労働経済学界で功績のある先生に師事することになり、京都大学医学部附属病院でのワーク・ライフ・バランス調査の分析に参加しま【略 歴】2010年 京都大学経済学部卒業2012年 京都大学大学院経済学研究科 修士課程修了 修士(経済学)2015年 京都大学大学院経済学研究科 博士後期課程修了 博士(経済学)2016年 松山大学経済学部講師2018年 松山大学経済学部准教授(現在に至る)京都大学大学院経済学研究科 ジュニア・リサーチャーCREATION NO.201 2019.4経済学部経済学科准教授西村 健学術研究NISHIMURA Takeshi雇用ルール成立の背景にある合意形成を実証的に研究する

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