CREATION_206号
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課外活動で身につけた「諦めない姿勢」で夢を実現かけがえのない友人を得て、今も大切な仲間CREATION NO.206 2020.79卒業後、山口支店で3年半過ごして、特に実感したことがあります。同じ大学出身というだけで、年代に関係なくとても親しみある人づきあいができるのは、“松山大学だからこそ”。そんな温かさを忘れず、さらなる飛躍を期待しています。 課外活動は陸上競技部で短距離(100m、200m)を専門にし、女子キャプテンも務めました。持病の腰痛もあり、納得のいく成績はなかなか残せませんでしたが、たくさんの仲間たちと楽しい日々を過ごせました。 就職活動では、陸上競技の経験を活かしてスポーツ関係の仕事に就くか、それともゼミで興味を持った観光活性化につながる仕事に就くか悩みましたが、最終的に現在の旅行会社を選びました。就職活動で印象的だったのは、2011年3月の東日本大震災です。当時、私は大阪で企業説明会に参加していましたが、携帯電話で状況を把握するうちに、大きな衝撃を受けました。震災の影響で就職活動は難航しましたが、最後まで諦めず活動を続けたことで、希望していた現在の会社に就職できました。このとき、陸上競技で身に付けた「諦めない姿勢」の大切さに改めて気づけました。 学生時代に「三実」について深く意識することはありませんでしたが、今は非常に大切なことだと感じています。職場では、お客様が本当に望んでいるものを見極め、多くの情報のなかからお客様が求めている情報を提供すること、人と人とのつながりを大切にしていくことが、とても重要だと考えています。 「商学総論」の授業で「スーパーマーケットは今後成長していく面白い業種」という話を聞き、さらに当時の採用担当者の「流通は人々の生活に直結しており、我々がしっかり事業活動することがお客様の生活向上につながる」という言葉に引かれ、入社を決意。入社した年、広島県に県外1号店ができたのですが、県外進出は会社の悲願だったこともあり、社内は活気に満ちあふれていました。 学生時代は空手部に所属。4年次で父が亡くなったとき、一番バンカラな同級生から手紙をもらいました。私を励ます内容で「やっぱり友人っていいな」と思いました。現在も年に数回、OBたちと集まっていますが、当時の仲間たちと過ごすのは楽しいですね。 「三実」について改めて思うのは、「真実」から「正しいことをしよう」ということ。ついソロバン勘定をしたくなることもありますが、やはり正しくなければなりません。「実用」に関しては、我々は実務を通じて社会やお客様のお役に立つ努力を怠らず、新しいことに挑戦し続けるということ。「忠実」に関しては、人を大切にするということ。当社の理念の一つである「私たちは、人々を大切にする企業を目指します」にも通じています。松山大学は多くの諸先輩を輩出した中四国でも歴史ある優秀な私学であることは、紛れもない事実です。歴史と伝統にしっかりと支えられながら、「我々ならできる」「我々がやらなければならない」という心意気を持って、新しいことにチャレンジしていくことを期待しています。2012年 経済学部経済学科 卒株式会社 近畿日本ツーリスト中国四国松山支店1981年 経営学部経営学科卒株式会社 フジ代表取締役社長 兼 COOYell for MATSUDAISHITAKUBO AyakaYell for MATSUDAIYAMAGUCHI Hiroshi下久保 あやかさん山口 普さん

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