CREATION_206号
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薬剤師として、大切なスキルをすべて学んだ薬剤師という職業は死ぬまで勉強する職業12CREATION NO.206 2020.790余年という伝統を継承しながら、2006年に薬学部誕生、2016年に■又キャンパスオープンと進化し続けている松山大学。全国で活躍されている先輩方が大学での思い出を誇らしく語られるように、これから卒業される皆さんもずっと誇りに思えるよう、ますます飛躍していくことを期待しています。 大学までずっと松山で過ごしてきたこともあり、恩返しをしたいという思いから地元で就職しました。また、多職種協働のチーム医療のなかで、薬剤師として力を発揮したいという夢もありました。 入学当初は、祖母が看護師として長年病院に勤めていたこともあり、病院に就職できたらと漠然と考えていた程度でしたが、病院・薬局での実習や先生からの情報提供、学生同士での情報交換などを通して、少しずつ自分の未来について具体的に考えるようになりました。特に研究室へ配属されてから、あいさつや礼儀など、人と接する際の基本的な部分について改めて学び、その重要性に気づくことができました。就職後、患者さんや医療スタッフなど人と接する機会は多く、良好な関係性を築くためのコミュニケーションは仕事の基本であるといつも感じています。 「三実」は、社会人としての自分のあり方を考えるにあたり、学生時代よりも深く感慨を覚える校訓です。薬剤師は常に新しい情報を得ながら薬学を究め、仕事に生かし、患者や医療スタッフと誠実に向き合っていく姿勢が必要。まさに「三実」に示されている態度であり、今後も持ち続けたいと思っています。松山大学が100周年を迎えることは非常に喜ばしいことです。これからも数多くの卒業生が幅広い分野で活躍してくれると思いますし、学生たちの在学中の活躍にも期待しています。地元企業で働く卒業生と大学、学生のネットワークを密にすることで、地元をもっと盛り上げていってほしいですね。 入社当初は病院薬剤師として勤務。研修で薬局勤務を経験する機会があり、患者様から医療に関する様々な相談をお聞きしているうち、患者様の日常生活や地域医療に携われる薬局での業務に魅力を感じ、入社3年目から薬局薬剤師として勤務しています。薬の調剤や監査、投薬はもちろん、患者様の相談であれば、薬のことからご家族の心配ごとまで、どんなことでも受け付けています。 大学では、分析化学を専門とする研究室に所属しつつ、いろんな研究室を訪れては先生方を質問攻めにしていたように思います。また入学当初の講義で「薬剤師という職業は、死ぬまで勉強する職業です」という言葉を聞き、「選ぶ道を間違えた!」と思いました(笑)。しかし卒業後、臨床現場で問題にぶつかるたび、この言葉が自分自身の指針となり、前向きな気持ちで取り組めています。 「三実」は、医療従事者としてもっとも根幹にあるべきこと。「真実」の「真理を求めるために自ら学び、究め続けようとする態度」は「薬剤師という職業は死ぬまで勉強する職業」に通じ、「実用」「忠実」も適切な医療を提供していく上で欠かせません。先生方の熱心なご指導のおかげで自然に身につきました。2012年 薬学部医療薬学科 卒(一期生)日本赤十字社松山赤十字病院2014年 薬学部医療薬学科 卒株式会社 えひめ保健企画松山ハロー薬局Yell for MATSUDAIMIYAOKA HasumiYell for MATSUDAIYAMAMOTO Masaki宮岡 羽純さん山本 雅樹さん

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