CREATION_206号
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4CREATION NO.206 2020.7 松山大学では、「地域貢献」を重要な活動として位置づけ、所有する知的財産・人材を活用した様々な社会連携活動を展開。経営学部河内ゼミナールが取り組んでいる活動について紹介する。経営学部経営学科 河内俊樹准教授学んだ理論を実学として使いこなせるよう昇華させる場に河内ゼミ×ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社 私のゼミでは、マーケティング戦略を中心に、消費社会に対する問題や新製品・新事業開発、プロモーション戦略、消費価値の創造などについて議論しています。広告や地域活性に興味のある学生が集まっていることもあり、今回の内容は、私のゼミにぴったりだと感じました。ゼミ生たちには普段から〝社会人基礎力を備えた人間になる〟〝学んだ理論を実学で使いこなす〟ことを指導しており、これらを実現するためにも、今回の活動は目的に適ったものでした。 学生たちには正確な報・連・相、仕事の範疇や責任の所在の設定など、組織人として重要な考え方や行動の仕方、仕事の進め方などを徹底して指導しました。また、チームマネジャーには〝人をどう動かすか〟という意識を常に持たせ、チームのメンバーには分担された仕事を確実に正確にやり遂げることなどについて実体験を通して学んでもらいました。 プロジェクト開始から半年を経た学生たちは、自分たちのやるべきこととそのやり方が見えてきたことで、やる気や使命感につながり、物事を推進していく力もついてきました。この活動はこれからさらに本格化していく予定です。学生には自分を客観的に俯瞰する能力を身につけ、問題にぶつかったときに解決する方法を自ら発見できる力をつけていってほしいと思います。池内 優香近藤 亮太宇都宮 初音奈村 祐太薦田 圭黒田 翔太丸岡 桃果松岡 こゆき今岡 真優牧野 未妃井上 深由久保田 真央石丸 加奈酒井 美祐紀森 野乃花田頭 梨奈堀本 彩華さらなる社会連携活動に期待せとうちDMO 株式会社 瀬戸内ブランドコーポレーション代表取締役 藤田 明久さん社会的視点を持つ貴重な契機に愛媛県 愛のくに えひめ営業本部(当時)主幹 中川 茂久さん12月には愛媛県営業本部を交え、中間報告会を実施。ユニリーバと対等に話し合い、時には厳しい意見をいただくことも。今回、瀬戸内の観光活性化について企画された皆様に感謝いたします。本プロジェクト「わたしの好きな瀬戸内 〜学生が伝える地元の魅力〜」を通じ、学生が観光客の立場から、社会貢献や郷土愛を意識する社会人へと成長する姿を間近で拝見でき、この取組みの素晴らしさを確信しました。今後は地域活性化組織「せとうちDMOメンバーズ」を通じ、さらなる社会連携活動が生まれることを期待しています。新型コロナウイルスの影響による入構制限期間中は、リモートで打ち合わせを行った。中間報告会に参加させていただき、イメージ図や絵コンテのつくり込み、“ペルソナ像”といったマーケティングの意識や専門用語の活用など、学生の皆様は、相当な熱意と労力をかけて取り組まれていると感じました。教室での学びをプロモーション活動として実際に体験することは素晴らしいことです。学んだ理論を現場で使う貴重な経験であり、今回の取組みを成長の糧とし、今後の学生生活、そして社会人としての更なる活躍を期待しています。

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