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2018年04月16日

基幹産業である物流の意義を広く社会に伝えていきたい

進む国際分業を支える利用運送事業の重要性

今日、純粋な”Made in Japan”を探すのは難しくなりました。製品本体は日本で組み立てられていても、部品は中国やASEAN製ということも多く、企業は国の枠を超えてボーダレスに分業を進めています。

分業工程の最適配置において、たとえば企業は「日本や欧米で売れる市場価格」にするため新興国や途上国の安い部品や労働力、優遇措置、緩い規制を手に入れます。一方、新興国や途上国は部品や労働力を安く供給したり、優遇措置を提供したりすることで、収益だけではなく、技術や雇用機会などを入手します。分業工程がグローバルに分散するためには、貿易や投資の規制緩和、情報・通信システムの高度化と普及だけではなく、効率的な物流がなくてはならないのです。モノの形や場所を変化させ利益を獲得する製造業、流通業などは高度な物流システムにより、世界の経営資源を連結して効率的に使うことで企業の競争優位を獲得しています。

そして、荷主の代理として財務やリスクマネジメント、貿易システム、金融、物流手段やルートなどに精通し、どこに企業の経営資源を配置すればいいかを分析し、最適なアレンジをする利用運送事業の役割が重要となっています。物流は産業の裏方ですが基幹産業であり、欧米では伝統的に重要視されてきました。しかし、残念なことにまだ日本では十分に認識されていません。

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