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2019年08月20日

企業の人を動かす仕組みについて考える

客観的・主観的評価は影響し合っているのか

初期の研究では〝従業員の業績評価には、従業員の能力や努力についてどのような情報が反映されているのか〞ということを研究してきました。その次に興味を持ったのが、「売上高や費用、利益といった数値による〝客観的評価〞と、協調性や勤務態度、人材育成への貢献など上司による〝主観的評価〞が、どのように影響し合いながら従業員の評価に影響を与えているのか」ということです。
 店長が評価されるとき、まずその店長が受け持つお店の業績数値をもとに評価されます(客観評価)。並行して、能力や情意に関する上司による評価を受けます(主観評価)。これらの評価は、それぞれが店長の違った側面を評価することを通して、相互補完的に機能することが期待されます。本当に相互補完的な機能を果たしているのか? 客観評価が良ければそれに影響されて、主観評価も良くなってしまう可能性はないか? そのような場合、当初期待された相互補完的な役割を十分に果たせていないのではないか? などといったことについて、データ分析を通して明らかにしようとしています。
 まだ始めてから日の浅い研究ではありますが、得られた結果はデータを提供してくれた企業に随時フィードバックしています。経営幹部からは「現場感覚では何となく把握していたことだが、数字として明らかになると改めて納得する」と言っていただけました。

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