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2019年10月04日

人文学部社会学科 永野武ゼミ

ゼミという小さな集団から社会全体に目を向け
主体的なディスカッションを通して社会で求められる「自立的市民」への成長を目指す

一人ひとりが役者としてディスカッションを演じる

人文学部社会学科のゼミは2年次後期から始まり、同じメンバーで卒業までの2年半を共にする。「ゼミの選択は、その後の大学生活、さらに人生をも左右する重要なイベントであるといえます」と永野武教授。そんな教授のゼミは、まず互いを知ることから始まる。自己紹介ならぬ他己紹介で、相手のことを深く知り、みんなの前で発表する。さらには、互いに試行錯誤しながら知恵を出し合うなど協調性が求められるトランプを使ったゲームを行うことも。そういった時間を持つことで、円滑なコミュニケーションを図るためのウォーミングアップを進めていく。
 ゼミの体系としては、学生が主体となって発表と議論を進めるグループワークを基本としている。「文化研究(カルチュラルスタディーズ)に関するテキストをテーマごとに読み解き、学生同士で発表、議論を展開していくのだが、そこでユニークなのは、学生一人ひとりが役者となって、発表者、司会進行役、質問者、討論を先導するコメンテーター、自由な立ち位置で発言するエキストラなど、それぞれ与えられた役を演じるということ。「積極的に発表することが苦手な学生や、周囲から『大真面目な人間である』と思われることに照れ臭さを感じる学生もいます。そういった抵抗を和らげるために、学生には『一定の役柄を与えられた役者』になってもらいます。芝居のとある一場面がゼミの授業であり、一人ひとりはその役を演じる役者なのだと。こうすると、恥ずかしさや照れは多少払拭されるようです」と永野武教授は話す。

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