難関突破!司法試験合格
松大生も東大生もスタートは18歳 入学した段階では差がないんですよ ー今村
田房 勉強会に参加したことで、同じ目標に向かって一緒に勉強する仲間がいると、やる気も高まることを知りました。そのため、法科大学院でも既存の勉強会に参加したり、自分からお願いして独自の勉強会を開催していただいたりと、松大の勉強会スタイルを継続しました。
今村 独自の勉強会とは?
田房 司法試験の過去問題を題材に起案して、先生に添削・個別に評価していただくというものです。
駒居 松大の先生方は今村先生を筆頭に質問しやすい雰囲気。神戸大学大学院には、それこそ京都大学や北海道大学などの名だたる大学からたくさんの学生が来ていましたが、その人たちは意外と先生に質問しないんです。おそらくそういった大学は学生数が多く、先生に気軽に質問できる環境がなかったのかもしれません。私は松大で先生に質問する習慣ができていたので、どんどん質問して勉強するというスタイルを確立していきました。
今村 松大での勉強会が基礎になっているのはうれしいですね。
田房 しかしですね、私は法学部に在籍していながら基本書をきちんと通読したことがなく、最初の頃はどう勉強していったらいいか分からないこともあったんですよ。成績優秀な人に勉強法を聞いて、それを参考に判例百選を繰り返し読んで各法律の基本的な考え方を体得していくという方針に変えたら、一気に成績が上昇。地道な勉強が一番の近道だと実感しました。駒居さんはいかがでしたか?
駒居 私の勉強法の基礎は「真面目にコツコツ粘り強く勉強すること」。今振り返れば、司法試験に向けての勉強法も、法科大学院進学のときと変わりませんでした。基礎にあったのは松大で学んだことで、それは今後も変わらないと思います。
田房 今、それぞれのやり方で、最終目標に向けて勉強しています。法科大学院の後輩や、司法試験にまだ受かってない人たちと話す機会もあるのですが、メンタルがもたなくて諦めたいと嘆く人たちもいます。でも、辛い思いをしながら勉強してきて、やっと獲得した受験資格。自分が積み重ねてきた努力を自分自身が信じてあげなかったら、それこそ「合格する可能性までゼロになる」と言っています。
今村 そう。法律を勉強し始める年齢は大部分の人が18歳から。松大生だろうが東大生だろうが、入学した段階ではほとんど差がないんですよ。