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2022年09月13日

到来するAI時代を見据え 様々な角度から最適だと思われる 会計データのあり方を探求する

決算書分析をもっと身近なものへ

コンピュータで大量の会計データを記録しながら、より速く分析することが可能になり、誰もが気軽に利用できるようになれば、個人で決算書分析を行うこともできるようになるでしょう。銀行預金や年金だけでは将来が不安視されている現代。資産形成手段として投資が注目され、スマートフォンでも気軽に投資が行えるようになるなど、以前より投資に対するハードルが低くなりました。投資先を選ぶ際に、候補となる投資先の会計データを利用・分析することができるようになれば、投資を通じて経済の活性化にもつながるでしょう。決算書分析は就職活動にも役立ちますし、自身の興味ある業界や企業が置かれている状況を知ることは重要です。
 他分野にもれず、会計領域でもAI技術はとても注目され、膨大な会計データとAIを掛け合わせることで、会計処理や分析の自動化、企業の業績の良し悪しといった特徴を見出すといったことなどが期待されています。ただしAIの導入は良いことばかりではありません。個人がスマホで数千数万社の分析を行えたり、証券会社が有料配信するような情報にアクセスできるようになったり、AIの一元管理により会計データを精査できるなどの利点がある反面、AIの指示通りに行動が支配されたり、公認会計士が減ったりするほか、人間が考えなくなるため会計に関する専門知識が伝達されず、今後革命的な発展が見込めなくなるなどの欠点もあります。
 このような新しい状況を想定し対処しながら、今後も会計データのあり方を探求していきたいと思っています。

データを一つひとつ解析し、間違いを探していく作業は根気が必要だが、楽しさもある。

経営学部経営学科教授
中溝 晃介 NAKAMIZO Kosuke

略歴

2008年 神戸大学経営学部卒業
2010年 神戸大学経営学研究科博士課程前期課程修了 修士(経営学)
2013年 神戸大学経営学研究科博士課程後期課程修了 博士(経営学)
2013年 松山大学経営学部講師
2015年 松山大学経営学部准教授
2016~2017年 University of Massachusetts Lowell 客員研究員
2022年 松山大学経営学部教授(現在に至る)

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.214でご覧いただけます。

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