JICA海外で働く意志～第6回 海外探訪byおんらいん

海外に所縁のある方にお願いし、自身の海外体験を学生に提供していただく企画「海外探訪byおんらいん」を2022年7月15日(金曜日)に開催した。

6回目となる今回は、講師にJICA愛媛デスクの大石紗己さんをお迎えし「JICA海外で働く意志」をテーマにJICA海外協力隊として赴いたアフリカ、セネガルでの勤務体験を中心にお話いただいた。

講演では、海外生活やのちにJICA海外協力隊としての活動につながる、大学生時代のカナダ留学、大学卒業後のタイでの日本語教師経験にも触れ、また、趣味のひとつである剣道がカナダでもタイでも心の支えとなり、ついにはセネガルに「ダカール剣道クラブ」を設立するまでに至った経緯も紹介された。

タイでの日本語教師経験では、衣食住や宗教、言語などの文化の違いを理解し、自身の安全管理や健康管理に努めながら、職場だけでなく様々なコミュニティを持ったことで、経験と人脈が増え、心のよりどころになったと振り返った。そして、セネガルでは海外協力隊として首都ダカールのビジネス大学で日本語教育に携わりながら、教育支援団体「あしながセネガル」のプログラムコーディネーターやプログラムマネージャーも務めており、日本とはかけ離れた現地での生活の中で、様々なバックグラウンドや立場の人との人脈を築いたこと、一国に収まらない行動範囲などのエピソードから、大石さんの熱意や行動力、そして携わっている仕事の意義が伝わってきた。また、聞いたことがある程度だったセネガルというアフリカの国が、なんとなく身近に感じられるようにもなった。

大石さんは、アメリカ合衆国第16代大統領リンカーンの言葉「Where there’s a will, there’s a way.」を引用して参加者を激励し、講演を締めくくった。

この講演が、参加学生自身の視野や可能性を広げるための一助となることを期待したい。

講演の動画をご覧になられたい方は国際センターへお問い合わせください。