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2024年10月29日
トピックス受験生・保護者の方卒業生の方薬学部

未来の医療人を目指す薬学部生へ贈るメッセージ―現役歯科医の勝島康次郎氏による『歯学概論』―

2024年10月24日(木曜日)8時30分より、本学文京キャンパス9号館920番教室にて「医薬品情報」(渡邉真一准教授担当)のゲストスピーカーとして、今年度も本学卒業生である勝島康次郎氏を講師に迎え、『歯学概論』と題して講義が行われました。
 本題に入る前に、講義の冒頭では、勝島氏の松山商科大学の学生時代を振り返る話が披露され、薬学部生たちは卒業後50数年経った今でも母校愛に満ちた大先輩の話に耳を傾けました。

講義は、歯学の基礎的事項を「マイナス0歳から8020へ(年代別口腔内及び疾患別概説)」と題して、200枚近くにも及ぶパワーポイントの資料をもとに開業歯科医師の視点でわかりやすく解説がなされました。
 妊娠時に起こり得る「妊娠性歯肉炎」、乳幼児から成人期にかけての「歯の生え変わりと歯並び」、「親知らずの功罪」、「犬歯(糸切り歯)の生態」といった話を交え「歯は一生使えます」と、歯科医師の視点から力説されました。
 歯科二大疾患である「齲蝕(うしょく)と歯周病」については詳細な解説の後、口腔内のプラークコントロールが予防に大きな役割を果たすと「ブラッシング」についても詳しい説明がなされました。
 さらに「口腔がんと白血病の関わり」「多様な口内炎の症状」「誤嚥性肺炎」「口腔内外傷」「不正咬合」「班状歯・フッ素について」など症例写真を供覧しながら詳細な説明がなされました。
 また、一度は耳にしたことのある「8020」について、80歳までに20本の歯を保ち、きちんと噛むことが出来れば、健康を保つ重要な要素となり、生活の質を維持、向上させる大きな要因であることを力説されました。
 最後に、医療人(薬剤師)の心構えとして「常に患者さんの立場に立って、丁寧にわかりやすく処方の内容を説明してあげてください。何よりもインフォームドコンセント(患者さんの自由な意思にもとづく同意があること)を大切にし、信頼され、頼りにされる薬剤師になってください」と力強いメッセージで講義は締め括られました。
 薬学部生たちは、カリキュラムにない「歯学」の分野ということで、初めて耳にする内容が多く、レジュメやノートにメモを取りながら熱心に耳を傾け、有意義な90分間の講義を受講しました。

勝島氏は、1969年に本学の前身である松山商科大学経済学部を卒業され、京セラに入社。1972年に福岡県立九州歯科大学(現;公立大学法人九州歯科大学)へ入学。同大学卒業後、総合病院の歯科口腔外科勤務を経て、1980年に「勝島歯科医院」を広島県尾道市に開業。40年以上に亘り、歯科医として第一線で活躍されている一方、現在、温山会尾道支部長も務められています。

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薬学部事務室
電話
089-926-7193

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