
2025年3月 人文学部英語英米文学科卒 岡本 凪世さん
「実れ、ミライ」。その実現に向けて自らの苦手意識を克服し、憧れの航空業界への切符を手にした卒業生がいる。2026年3月に人文学部英語英米文学科を卒業した岡本さんだ。国際観光やビジネスの玄関口である「空港」という刺激的な舞台で、地元の魅力を発信する「旅客サービス」の道を選んだ彼女。夢を掴み取るまでの葛藤と、松大での学びがもたらした成長の軌跡に迫る。
航空業界への憧れは大学入学後に芽生えた
「高校時代までは飛行機に乗った経験がほとんどなく、空港という場所も馴染みがありませんでした」。そう意外な過去を明かす岡本さんだが、幼い頃から英語への関心は高く、人文学部への進学を決めた。将来の指針が明確になったのは、大学入学後のことだ。
きっかけは、大学生になって初めて利用した飛行機での体験だった。空港でテキパキと業務をこなし、乗客を笑顔で送り出すグランドスタッフの姿に目を奪われたという。
「凛としていて、本当にかっこいいなと直感的に惹かれました。それまでは『英語を活かせる仕事がしたい』という漠然とした思いだったのですが、その瞬間に航空業界という目標が自分の中でパッと明るく灯りました」
この出会いが、彼女を未知なる挑戦へと突き動かす原動力となった。
「苦手」を克服し、実践的な英語力を磨く
夢を現実にするため、岡本さんはまず苦手意識のあったスピーキングと向き合うことから始めた。
「大学にはネイティブスピーカーの先生による授業が3年次まで必修科目でした。この環境を逃す手はないと思い、授業では意識的に先生や友人と英語で会話を交わすように自分を追い込みました」
さらに、アルバイトでの接客経験も彼女を支えた。当初は人と話すことに消極的だったが、接客を通じて「伝える楽しさ」を実感。大学での実践的な英語学習と現場でのコミュニケーション能力が結びつき、将来の仕事に不可欠な「対人スキル」という強固な土台が築かれていった。
憧れの職業に近づくための具体的なアクション
本格的に就職活動が始まると、岡本さんは大学が提供する支援プログラムをフル活用した。特に大きな指針となったのが、人文学部が主催した「卒業生との座談会」だ。
「航空業界で働く先輩方のリアルな声を聞けたことで、職業に対するイメージが具体的になり、漠然とした不安が自信へと変わった」
また、4年次から受講した「エアライン講座」では、お辞儀の角度から言葉遣いまで、サービス業のプロとしての立ち居振る舞いを徹底的に叩き込まれた。
「グループで考えをまとめて発表するトレーニングを繰り返したことで、本番の面接でも物怖じせず、自己PRを完璧にこなすことができました。この講座での学びが、内定への決定打になったと感じています」
大学のサポートを余すことなく吸収したことが、難関と言われる業界への扉をこじ開ける鍵となった。
地元愛と英語力が結びついた進路
岡本さんが進路に選んだのは、地元・愛媛の玄関口を守る株式会社エアサービス松山だ。選考の場で彼女が力強く訴え続けたのは、スキル以上に熱い「地元への想い」であった。
「松山空港で働き、愛媛を訪れる方々に心を込めたおもてなしをしたい。英語という武器を使って、大好きな地元に貢献したい。その一心でした」
現在は、入社後さらに専門性を高めるための「プレミアムカウンター業務」などの社内資格取得を見据え、早くも次のステップへ視線を向けている。向上心を持って常に自己成長を目指す姿勢こそが、彼女の未来を切り拓くエネルギーだ。
自身の経験から、後輩たちへ送る言葉
「航空業界は常にお客様に見られる仕事。だからこそ、日頃から姿勢や身のこなしを意識する『プロの意識』を学生のうちから持つことが大切だと感じています」実感を込めてそう語る岡本さんの言葉には、夢を叶えた者としての重みがある。
また、進路に悩む高校生に向けては、自らの経験を踏まえてこうアドバイスを送る。「最終的には自分の気持ちが大事ですが、迷った時は先生や親など、周りの頼れる大人をどんどん頼ってほしいです。一人で抱え込まないことが、納得のいく未来に繋がるのではないでしょうか」
苦手だったスピーキングを克服し、地元の空の玄関口へと羽ばたいた岡本さん。彼女の着実な歩みは、後に続く学生たちにとって、一つの確かな指針となるだろう。










