好奇心と挑戦が道を拓く。
ー短期大学で描く自分らしいキャリアー

短期大学 商科第2部 神原 莉子さん

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短期大学 商科第2部 神原 莉子さん

「学生のうちにしかできないことがあるなら、いろいろ経験してみたいんです」そう話すのは、松山短期大学で学ぶ神原さんだ。夜は短期大学の授業を受講しながら、日中は単位互換制度を利用して松山大学での授業やアルバイトにも励む彼女の日常は、様々な挑戦と学びの機会に満ちている。将来の目標を模索しながらも、自身の興味を追求し、可能性を広げ続ける、その情熱と行動力に迫る。

自ら見つけた「学生らしい挑戦」の機会

神原さんは当初、2年間で社会人としてのスキルを身につけ、すぐに就職することを考えていた。しかし、1年生の時に参加しなかった「プロジェクト」への心残りが、彼女を新たな活動へと向かわせるきっかけとなる。
「学生のうちに何か学生らしいことをしたい」—そんな思いを抱いていた時、短期大学の掲示板で見つけたのが、現在力を入れている社会人基礎力育成事業の「iProject!」と今年新たに始まった「maiプロジェクト」だった。参加メンバーの多くが四年制の松山大学の学生で、短期大学の学生は少ないが、彼女は積極的に参加を決意する。
この2つのプロジェクトを選んだのは、指導する先生、そしてプロジェクト内容に強く惹かれたからだという。「iProject!は、松本直樹短期大学長が主導するプロジェクトで、先生との交流を深めたいと思いました。maiプロジェクトは、松山市駅のデジタルサイネージ動画制作を通して、顧客の動向分析まで一貫してできることに魅力を感じたんです。経営学的な分析が面白そうだと思ったので参加しました」と、その選択理由を話す。

経験を重ね、着実に広がる可能性

現在進行中の「iProject!」では、伊予農業高校の生徒たちが作った大根メニューをPRする活動に取り組んでいる。伊予農業高校での試食会にはテレビ局から取材が入るほど注目を集め、活動は着実に進展している。
このプロジェクトでは、予期せぬ挑戦の機会も巡ってきた。大根PR企画が伊予市の偉人・佐伯匡さんの発信も兼ねていたことから、その生涯をラジオドラマにするオーディションの案内があったのだ。「演技が好きなので、挑戦してみようと思いました」と、オーディションへの参加を決意。結果は残念ながら不合格だったものの、60人ほどの参加者がいる中で、自分をアピールする貴重な経験を得た。
「大勢の中で自分の色を出す、審査員やスタッフの方に注目してもらうという立ち振る舞いを学べたと思います」と、結果にかかわらず、そこから得た学びと成長を前向きに語る神原さん。失敗を恐れず、むしろそれを自身の糧とする彼女の姿勢には、とても感心させられる。

広がる学びの選択肢、未来を考える柔軟な視点

神原さんは現在、経済や経営、法律など、幅広い分野を学ぶ日々を送っている。大学の単位互換制度を活用し、「メディア論」や「経営基本統計学」といった専門的な授業も履修し、知識の幅を広げている。
当初は就職を考えていたが、今は「2年間の短期大学では足りない、もっと学生のうちにできることをやっておきたい」という思いから、大学への編入を視野に入れている。「1年生で受けた経営学の授業が面白くて。企業の戦略を分析する分野は、分析や考察が好きな私にぴったりだと感じました。普段消費者としてしか考えない企業のことを、視点を変えて分析することに魅力を感じています」と、興味の先に描く「経営学部」への思いを話す。
「人から必要とされる人、人にポジティブな影響を与えられる人になりたい」—それが、将来の神原さんの目標だ。アルバイトでお客様に感謝された時にやりがいを感じたことがきっかけだという。「関わる方々に『来てよかった』『助かった』と言ってもらえるような社会人になりたいです」と、自身の願いを語る。

先生からの言葉を胸に、挑戦を続ける日々

神原さんの挑戦を支えるのは、自身の強い好奇心と、「何かにチャレンジすることで自分の可能性が広がる」という考えだ。そして、松本学長からの言葉も、大きな支えとなっている。
「学生のうちなら失敗しても大丈夫。社会人になると責任が伴うから、学生のうちにたくさん失敗しておくのがいいよ」という励まし。この言葉を胸に、神原さんはこれからも様々な挑戦に取り組んでいく。