挑戦と成長の先に描く、空手道と指導者のミライ

経営学部経営学科 三上 汰明さん

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経営学部経営学科 三上 汰明さん

幼少期から空手道に打ち込み、大学入学後もその情熱を燃やし続けている三上さん。兄の背中を追い、国内外の強豪と拳を交える中で培った経験と、未来への挑戦について話を聞いた。

兄の存在が導いた空手道への復帰

大学2年生の時に、一度離れていた空手に復帰した三上さん。その大きなきっかけは、松山大学の卒業生である兄の存在であった。消防局の空手部に入部した兄の姿に影響を受け、再び空手道の世界へと足を踏み入れたという。彼は「松山大学に入学しようと決めたのも、兄がいたことが大きな要因です。とてもリスペクトしていますね。空手以外の日常生活でも色々学ぶところがあります」と語るように、兄は常に彼の目標であり、精神的な支えとなっている。

国内外の強豪との激戦、そして確かな「実り」

復帰後、三上さんは数々の大会でその実力を証明してきた。特に印象深いのは、国際交流大会の無差別級での準優勝である。この大会では、決勝戦で惜しくも兄に敗れはしたものの、190cmを超えるカザフスタン人選手(世界大会準優勝者)に勝利し、さらに2mを超える中国人選手も撃破するという快挙を成し遂げた。試合後には外国人選手から「本当の優勝は君だ」と称賛されたと語る。直近の大会でも、全国大会の重量級でベスト16に進出するなど、常に高みを目指し挑戦を続けている。

「昨日より強く」日々の鍛錬が生み出す成長

日々の練習では、「その日その日の目標を決めて行うこと、前回の練習でダメだったことや反省点などを考えることを意識して取り組んでいます」と、常に自身の課題と向き合い、克服することに注力している。また、「前回5セットでやったから今日は6セットのように、前回より頑張ろう」と、着実に成長を重ねることを意識し、己を鼓舞する日々を送っている。

選手としての高み、指導者としての未来

三上さんの今後の目標は多岐にわたる。選手としては、これまで一度も勝てていない兄に「いつかは必ず勝ちたい」と熱い思いを語る。また、大学在学中に開催される東京での全国大会への出場も視野に入れており、さらなる高みを目指している。
そして、もう一つの大きな目標は、指導者としての道である。現在は松山学院高校で空手部の指導にあたっており、「日本一空手の強い高校にしたい」と意気込む。現在は部員が少ないものの、「もっと増やしていけるようにしたい」と、松山学院高校を空手の強豪校へと導くことを目指している。
兄の背中を追い、選手として、そして指導者として、空手道に情熱を注ぎ続ける三上さん。彼の挑戦は、これからも「実り」を求め、続いていく。