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東京オフィス

2023年松山大学100周年、東京オフィス(MTO)16周年

松山大学東京オフィスは、本学創設の父である新田長次郎翁が創業したニッタ株式会社東京支社のビルの一室にある。タイルで装飾された欧風の美しいビルで、訪問者からは「素敵なビルですね」と褒めてもらうことも多い。最寄り駅の新橋駅と銀座駅までは500メートルという好立地で、学生がここを就職活動の拠点として利用しており、毎年、百数十名の卒業生が首都圏の企業に就職している。そして今日もオフィスには、訪れた卒業生や企業の方たちとつながりを深める温かな時間が流れている。

この数年の間に東京に拠点を持ついくつかの地方大学は、コロナ禍による利用者数の減少とオンラインでのコミュニケーションが普及したことから、撤退の決断をした。当オフィスも人員を削減。自粛期間には、オンライン支援の質をどう高めるかを考える時間が増えると同時に、東京拠点の意義を問い直し、悩む時間も増えた。
 そんな時に次々と卒業生が東京オフィスに「学生の時に就活でお世話になっていました」と言って訪ねて来た。「コロナで大変でしょう。学生の為にできることはないですか?本当に知りたいことはネットには書いてないでしょ」と言ってくれる。東京オフィスの存在意義が徐々に見えてきた。気が付くと、迷いはなくなった。どんな状況になっても、可能な限り人と会い信頼関係を築く。そして信頼関係があるからこそ得られる首都圏の生きた情報を大学と学生に届ける。これこそが東京オフィスの役割である。この姿勢は、東京オフィスが体現する校訓「三実」そのものだ。100年の大計で事業や教育を見ていた長次郎翁が、コスパやタイパといった近視眼的な見方に振り回された私を見たら苦笑いをしただろう。

卒業生には感謝の気持ちが尽きない。ある70代の先輩は言う。「校訓『三実』にはビジネスに必要なことがすべて詰まっている。これ(三実)で会社を上場させることができた」と話してくれた。そして、「こんな我々でも、社会的に成功しているのを若い人に伝えたら奮起するだろう」と披露してくれるしくじり話は、文字にするには憚られるが、おなかがよじれるくらいに面白く滋養に富んでいる。全国で活躍する卒業生の姿は、大学に、何よりも在学生に力を与えてくれる。
 卒業生に限らず、2007年10月以来、歴代スタッフが大切に育んできたつながりも大学の財産だ。関係が発展し、支援者になり、学生のためにセミナーや座談会などを開催して就職支援をしてくれている。そして「松山大学が好きだ」と言ってくれる。また、愛媛県や松山市の東京事務所、愛媛新聞社との会合で交流する首都圏在住の愛郷心を持った方々からいただく率直な叱咤激励が有難い。大学の教職員が灯台下暗しになりがちな大学の課題を浮かび上がらせてくれる。
 首都圏で働くことに不安を持つ学生に伝えたい。恐れずにチャレンジをしてほしい。社会には厳しさも残酷さもあるけれど、東京オフィスを通して温かく応援してくれる人とつながれる。そして「三実」の精神に則って行動すれば、未来は必ず拓ける。

松山大学は、皆様のおかげで2023年5月29日に100周年の開学記念日を迎えた。
 加藤拓川先生、加藤彰廉先生が松山で奔走し、新田長次郎翁が故郷松山を出て大阪から設立資金を投じたことで、1923(大正12)年に全国で三番目の私立高等商業学校として誕生した。時代が必要とする教育を提供するための三恩人の熱い想いが本学の礎になっている。
 東京オフィスも松山大学の100年の歴史と伝統を大切に、学生と卒業生、社会とのつながりを広げることで、未来に向けての新たなチャレンジを支援してきたい。

これまでも、これからも。松山と東京、学生の未来をつなぐ。
 実れ、ミライ。

2023年5月
松山大学 東京オフィス長 鈴木真木子

 

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