FD
FDにおける人材育成の目橿・方針、教員に求める能力
本学の教員として理解し、実践する必要のある項目を大きく分けると、①大学教員の職務に関するもの、②教育活動に関するもの、③学生支援に関するもの、④研究活動に関するもの、⑤社会貢献に関するもの、の5種類であると考えられる。
このうち、特にFD活動として取り組む必要があるものは、本学のFDの定義から考えると、②及び③であり、これまでに実施してきたFD活動の内容に鑑みると、本学のFD活動の目標として教員に求める能力は、以下の3点に集約される。
1) 本学の教育理念と教育目標を理解し、それに基づいた教育を実践できる。
2) 教育実践・学生支援のための知識・技術を持つ。
3) 授業内容・教育方法を設計、実践、評価、改善できる。
これらの能力を育成し、本学の提供する教育の質を向上させるためには、体系的にFD活動に取り組む必要がある。
FD活動で取り扱う内容については、全ての教員が身につけておくことが望ましい能力と担っている役割に応じて身につけることが望ましい能力とがある。また、それぞれの教育経験年数等においても、学ぶべき内容は異なる。そのため、それぞれの段階・役割に応じたFD 活動を体系的に展開していかなければならない。
そこで、教職員のそれぞれの教育経験年数や役割に応じたFD活動を実施するために、研修内容を主な対象者に基づいて、①全教員、②新任教員、③カリキュラム・コース責任者等、④学長・副学長・学部長・研究科長・各種委員長等、の4つの区分に分ける。
また、研修内容を上記の「教員に求める能力」に基づく3種類(「松山大学の教育理念等に関する内容」「教育実践・学生支援に関する内容」「授業内容、教育方法の改善に関する内容」)に「大学教育改革に関する内容」を加えた4種類に分けて実施する。
FDの実績
2025年度
2024年度
- 法学部 第2回(2025年3月6日(木) 12:25~13:06、18名参加)
休日に連続して授業を実施する場合、法律学の初歩、必修科目・選択必修科目修得サポート、単位読替え・演習の履修 - 法学研究科 第2回(2025年2月27日(木) 12:13~12:23、10名参加)
2024年度後期授業評価アンケート結果及び現在在籍している大学院生についての意見交換 - 人文学部社会学科 第2回(2025年2月3日(月) 16:15~17:10、11名参加)
2024年度前期授業評価アンケートについて、社会学科所属教員が担当する科目の評価結果を共有し、高評価の科目を顕彰。2名の教員から講話。 - 薬学部 第2回
Aグループ(2024年12月3日(火) 13:30~16:00、8名参加)
「授業改善チェック表(2023後期‐2024前期)」を基にした報告および質問・コメントへの対応
Bグループ(2024年12月10日(火) 13:00~15:00、9名参加)
各教員の授業内容の説明、アンケート結果、授業方法の工夫、授業改善等
Cグループ(2024年12月2日(月) 15:00~17:00、8名参加)
各教員による授業内容、アンケート結果の説明、授業方法の工夫や改善計画について
Dグループ(2024年11月21日(木) 15:00~16:00、9名参加)
授業評価アンケートの解析結果について、ディスカッション:授業の質が学力に影響すると仮定して「どのような授業なら学力が上がるのか?」 - 人文学部英語英米文学科 第1回(2024年11月5日(火) 17:00~17:20、8名参加)
学科のあり方に関する高校へのアンケート実施 - 全学 第1回(2024年10月31日(木) 15:00~16:30、65名参加)
先進大学における事例をもとにした研究活動支援のあり方検討 - 法学研究科 第1回(2024年9月11日(水) 16:20~16:50、9名参加)
2024年度前期授業評価アンケート結果及び現在在籍している大学院生についての意見交換 - 薬学部 第1回(2024年9月9日(月) 10:00~12:00、33名参加)
研究活動に対する外部からの脅威とその対策に関する研修会(外国への技術流出対策、爆破物使用テロ対策、サイバー攻撃対策) - 法学部 第1回(2024年9月6日(金) 16:05~17:32、20名参加)
キャリア教育・就職活動支援、初年次教育、選択必修科目修得サポート(前期開講分) - 人文学部社会学科 第1回(2024年8月23日(金) 14:05~14:45、8名参加)
2023年度後期授業評価アンケートの結果とカリキュラム改革
2023年度
- 法学部 第2回(2024年3月7日(木) 11:40~13:10、16名参加)
法律学の初歩、必修科目・選択必修科目修得サポート、単位読替え、ゼミの3次募集 - 人文学部英語英米文学科 第2回(2024年3月5日(火) 17:30~18:30、9名参加)
担当教員によるゼミ生の海外研修引率報告、今後の海外研修プログラムの可能性検討、カリキュラムとの関連付け検討 - 法学研究科 第2回(2024年2月28日(水) 11:43~12:02、11名参加)
2023年度後期授業評価アンケート結果及び今後の授業評価アンケートの内容や実施方法について意見交換、学内進学者特別選抜の出願手続き及び出願資格(基準)の見直し検討 - 人文学部社会学科 第2回(2024年1月22日(月) 17:20~17:40、12名参加)
2023年度前期授業評価アンケートの結果と授業改善、担当した講義科目やゼミでの授業運営の工夫を講演
講義科目:受講生からのコメントペーパーをもとにした質問への回答と優秀なコメントの紹介により受講生の理解度が上がり、意欲のある受講生が他の受講生を牽引する雰囲気づくりに繋がった
ゼミ:グループ研究を卒業論文作成の練習と位置づけたこと、適切な時期にゼミ合宿を行いハードルとすることで里程標となった - 法学部 第1回(2023年9月28日(木) 15:11~15:53、16名参加)
初年次教育、選択必修科目修得サポート(法学部中長期計画)、GPS-Academic受検結果の活用 - 薬学部 第1回(2023年9月14日(木) 15:30~17:00、21名参加)
コロナ禍のオンライン授業経験を次世代の大学づくりに生かすインストラクショナルデザイン入門(武蔵野大学教授・熊本大学名誉教授 鈴木克明氏) - 法学研究科 第1回(2023年9月13日(水) 16:22~16:37、9名参加)
2023年度前期授業評価アンケート結果及び現在在籍している大学院生についての意見交換 - 人文学部英語英米文学科 第1回(2023年7月4日(火) 17:00~17:30、9名参加)
学科の改善案及びカリキュラム改定(新しい試みやカリキュラム改定の案について実現可能なものを選定し具体的実施について意見交換) - 人文学部社会学科 第1回(2023年7月3日(月) 16:15~16:55、11名参加)
2022年度後期授業評価アンケートの結果と授業改善、教育活動の考え方やゼミ運営ならびに卒業論文指導での工夫、担当科目の内容について講演
SD
学校法人松山大学におけるスタッフ・ディベロップメントの実施方針
学校法人松山大学スタッフ・ディベロップメント委員会
- スタッフ・ディベロップメント(以下「SD」という。)の実施方針
学校法人松山大学(以下「本法人」という。)は、学校法人松山大学スタッフ・ディベロップメント委員会規程(以下「委員会規程」という。)第3条第2項に定める職員(以下「職員」という。)に求める能力及び職員像を明確化し、教育研究活動等の適切かつ効果的な運営に必要な知識・技能の習得、能力及び資質向上のためSDを実施する。 - 求める職員像
(1)教育機関に関わる法令等の理解に努め、それらに基づく姿勢・行動をとることができる職員
(2)本法人の教育理念、教育目標等を理解し、それらを達成するための姿勢・行動をとることができる職員
(3)業務や組織のあり方を改善していくための創造的かつ実践的な提案を行い、実行できる職員
(4)所属する組織の役割を認識し、職員個人の成長を組織力向上に導くことができる職員
(5)広い視野で物事をとらえ、公正な判断を行うことができる職員 - SDの実施方法
(1)本法人で企画した研修の実施
(2)本法人が指定した外部機関又は団体が主催する研修等への派遣
(3)職員が希望し本法人が認めた研修等への参加 - 本方針は、委員会規程第4条第1号の規定により、SD委員会にて見直しを行う
SDの実績
2025年度
2024年度
- マネジメント研修
テーマ 組織の中での信頼関係づくりについて
講師 株式会社えがお・ワークラボ 山田 雅史 氏
対象 理事長、常務理事、副学長、学部長、短大学長、事務職員管理職
実施時期 12月19日(木)15:30~17:00(90分)
主幹部署 総務部人事課
目的 信頼できるリーダーの特徴、マネジメントの土台(信頼関係づくり)を理解する。
参加人数 40名(教育職員7名、事務職員22名 オンデマンド視聴:教育職員1名:事務職員10名) - 事務職員階層別研修(係長・課員)
テーマ 若手・中堅職員のための判断力・決断力養成講座
講師 阿部 光伸 氏(愛媛大学)
対象 係長・課員全員(嘱託職員、再雇用者除く)
実施時期 9月3日(火)11:00~15:00(12:30~13:30 昼休憩を除く)(3時間)
主幹部署 総務部人事課
目的 職位に関わらず、若手職員・中堅職員においても、それぞれの立場で判断や決断をしなければならない場面は多々ある。各職員が、その場の状況に応じて、判断力、決断力を身に付けることを目的とする。
参加人数 57名(事務職員57名) - 教職員全体研修
テーマ 災害に対する覚悟と準備 ~大規模災害に備える~ 平成28年熊本地震の経験から
講師 井上 博司 氏(熊本学園大学事務局次長兼総務部長)
対象 教職員全員
実施時期 7月10日(水)14:15~15:45(90分)
主幹部署 総務部人事課
目的 平成28年熊本地震の経験を通して、事業継続をはじめとした教育研究環境の早期復旧、被災者のケア、支援及び教職員の役割など、初動対応から復旧までの経験及び現在の取り組みを学び、本学での事業継続計画の立案に役立てることを目的とする。
参加人数 290名(教育職員11名、事務職員71名 オンデマンド視聴:教育職員138名:事務職員70名) - 教職員全体研修
テーマ 暮らす、学ぶ、働く合理的配慮の視点~就労支援の経験をもとに私たちができる対応とは~
講師 小倉 千幸 氏(ウェルビー松山センター)
対象 教職員全員
実施時期 7月18日(木)16:00~17:00(60分)
主幹部署 学生部学生支援室(主催:学生支援室運営委員会(FD委員会・SD委員会共催))
目的 合理的配慮の意味を理解するとともに、事例をもとに、障害のある人に対してどのような配慮や対応が必要かについて考える。
参加人数 307名(教育職員13名、事務職員55名 オンデマンド視聴:教育職員161名:事務職員78名) - 教職員全体研修(ハラスメント研修)
テーマ 大学教育における倫理―教育者としての自分を省察する
講師 上月 翔太 氏(愛媛大学)
対象 教職員全員
実施時期 12月4日(水)14:15~15:45(90分)
主幹部署 総務部人事課
目的 教育機関としての大学に身をおく教職員には「やるべきこと」「やってはならないこと」があり、明文化されているものもあれば、そうでないものもあり、個人の判断に委ねられることがある。こうした行動の指針や規範である倫理について学生や同僚への対応の具体的な場面を想定しながら考え、倫理的な葛藤に気づく方法や自身の行動に対する判断の方法、倫理観を高める方法などについて学ぶ。
参加人数 221名(教育職員13名、事務職員63名 オンデマンド視聴:教育職員71名:事務職員74名)
2023年度
- マネジメント研修
テーマ 組織運営における管理職の役割
講師 株式会社えがおワークラボ 山田 雅史 氏、上田 典史 氏
対象 理事長、常務理事、副学長、学部長、短大学長、事務職員管理職
実施時期 2023年9月14日開催(90分)
主幹部署 総務部人事課
目的 「部下を育てながら組織の目標を達成する」ために、管理者の役割を「人(部下育成)」と「仕事(目標達成)」の側面から理解する。
参加人数 46名(教育職員5名、事務職員32名 オンデマンド視聴:教育職員4名:事務職員5名) - 事務職員階層別研修(係長・課員)
テーマ チームビルディング
講師 村田 晋也 氏(愛媛大学)
対象 係長・課員全員(嘱託職員、再雇用者除く)
実施時期 2023年9月5日開催(120分)
主幹部署 総務部人事課
目的 新しい事業への取り組みや突発的な事業への対応において、円滑に業務を進め、成果を出していくための鍵となるチームビルディングの手法を学ぶ。特に今回は若手・中堅の職員を対象として実施し、将来の大学運営を担う専任職員の育成を目的とする。
参加人数 53名(事務職員53名) - 事務職員全体研修
テーマ DX推進に向けた取組について
講師 情報センター課係長 柏木 紘一 氏
対象 事務職員全員
実施時期 2023年8月23日開催(60分)
主幹部署 総務部人事課
目的 DXの推進に向けて、本学でのDXの導入事例等も紹介しながら、今後のDXを推進する土壌を築くことを目的とする。
参加人数 134名(事務職員93名 オンデマンド視聴:41名) - 教職員全体研修
テーマ 教育・研究等における個人情報保護について
講師 弁護士 板谷 直樹 氏
対象 教職員全員
実施時期 2023年11月29日(水)開催(90分)
主幹部署 総務部庶務課、人事課
目的 個人情報保護法を理解するとともに、教育(学生指導等)・研究において個人情報を取り扱う際に注意すべき点を理解する。
参加人数 158名(教育職員11名、事務職員65名)オンデマンド視聴教育職員20名事務職員62名) - 教職員全体研修
テーマ ハラスメント研修
講師 弁護士 植村 礼大 氏
対象 教職員全員
実施時期 2023年12月15日(金)開催(90分)
主幹部署 総務部人事課
目的 職場におけるハラスメントに関する正しい知識を身につけ、ハラスメントが起こらない職場環境を目指し、ハラスメントの理解を深めることを目的とする。
参加人数 196名(教育職員11名、事務職員70名 オンデマンド視聴教育職員48名事務職員67名)





