人々の幸せのために地域の未来を切り拓く

奈良県田原本町 町長 高江 啓史さん

人々の幸せのために地域の未来を切り拓く

今回お話を伺った方
奈良県田原本町 町長
高江 啓史さん TAKAE Hirofumi
2011年3月 法学部法学科卒

 

 

国家公務員採用試験という巨大な壁に挑戦する

在学中に国家公務員試験Ⅰ種に合格し、法務省に入省した高江さん。現在は奈良県田原本町の町長として活躍している。学生時代はバックパッカーとして東南アジア、南アジア、中東諸国を訪問。現地の人々との交流や文化との接触を通して、高江さん自身の価値観は大きく変化し、3年次の夏休みには人生の転機となる機会を得た。
「シリアの宿で経済産業省に内定していた東大生と出会い、視野の広さや知識の深さに驚かされました。その人から『啓史なら受かるから、国家公務員採用試験に挑戦してみたら?』と勧められたんです」と高江さん。そこから寸暇も惜しんで勉強に打ち込み、見事松山大学で初となる国家公務員試験Ⅰ種の現役合格者となった。

自らの判断や行動が成果に直結する手応えに

法務省で4年、内閣官房でさらに3年半の年月を過ごし、国家の中枢で重要な業務を数多く経験する。そこで得た知識と知見、人脈は高江さんの人生におけるかけがえのない財産となった。2018年に国家公務員を辞し、監査法人トーマツで経験を積み、2020年に高江さんの妻の故郷・奈良県へ。田原本町役場で部長級ポストの公募があり採用、2022年に副町長に就任。翌年には当時の町長から町長戦への出馬を打診され、2024年に35歳で全国最年少町長(当時)となる。 「自治体の仕事は、省庁の仕事に比べ強い手触り感があります。町長は自治体の長として施策のすべてに責任を持ちますので、大きなやりがいを感じつつ、いっそう気を引き締めて臨む思いです」と話す。次々と改革に取り組み、住民が幸せを感じられるまちづくりを進める高江さんに、多くの人が期待し、親しみを寄せている。まちの未来を切り拓く高江さんの挑戦を、松山から私たちも応援したい。

後輩へのアドバイス

自分のことを信じ、自分に限界をつくらずに挑戦してほしいです。自分の人生に責任を持つことができるのは、他の誰でもない自分だけです。「必ず道は開ける」とは言い難い現実はありますが、そう信じることがすべての始まりであると確信しています。

伝統行事「蛇巻き」に参加し、収穫祈願
トルコで現地の人や日本人旅行者と。

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.227でご覧いただけます。

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