学部での研究を通して未知の現象や課題に対し、自らの手で答えを導き出す研究に強く魅力を感じるようになりました。より専門性の高い知識と高度な研究能力を身につけ、医療や社会に貢献できる研究者を目指すため大学院への進学を決意しました。
大学院では「抗がん薬に対するオゾン水の分解・不活化効果」および「同時簡易懸濁における配合変化」について取り組み、様々な分析機器を駆使して薬物の定量や分解生成物の同定を行いました。日々の研究に加え学会発表や論文執筆にも挑戦し、また、臨床疑問を発見し解決する力を養うことができたのが印象に残っています。将来は臨床疑問に対して分析化学的見地からアプローチし解決することで、医療の発展に貢献できる研究者を目指しています。大学院での学びは、専門知識だけでなく問題解決能力や主体的に行動する力も養える貴重な時間であると思います。進学を検討している方は、知的好奇心を大切にし、迷った時こそ一歩踏み出して下さい。挑戦の先にしか得られない成長があると思います。