学んだ英語を活かして砥部焼の魅力を伝える

株式会社 砥部焼千山 泉本 朱音さん

学んだ英語を活かして砥部焼の魅力を伝える

今回お話を伺った方
株式会社 砥部焼千山
泉本 朱音(いずもと あかね)さん
2022年3月 人文学部英語英米文学科卒

 

 

コロナ禍で学生生活は一変 それでも仲間と頑張った日々

もともと英語が好きで、英語はもちろん、いろんな語学について深く学びたいと、松山大学に進学した泉本さん。言語学を専攻し、TOEICの勉強に注力するかたわら、コーヒースタンドでのアルバイトにも励む日々を過ごした。将来はキャビンアテンダント(CA)を目指し、在学中にエアラインスクールにも通って熱心に学んでいたが、3年次に上がるタイミングで新型コロナウイルス感染症が拡大。20歳となり、学びも遊びもいっそう充実した学生生活を送るはずだったが、オンライン授業となって構内に入れず、楽しみにしていたゼミ旅行も中止になってしまう。「突然訪れた想像もつかなかった災厄でしたが、そんな逆境にあっても、仲間たちと『なんとか踏ん張ろう!』と励まし合って頑張りました。学部は関係なく、学生の距離が近い松大ならではの雰囲気もプラスに働いたと思います」。

“つながり”を大事にしながら 砥部焼の魅力を伝えていく

コロナ禍で先行き不透明なまま迎えた就職活動。世界中で人・物の移動が止まり、CAの夢も断念せざるを得ない状況に。一途に目指していたからこその悔しさ、やるせなさはあったが、「いずれは…」と考えていた、家業である砥部焼の仕事に就くことを決意する。「CAは長年の夢だったので、諦めるかどうか迷いました。でも決めたからには、この仕事に根を下ろすつもりです」と力強く話す。現在はデパートや飲食店に向けた卸業務や、イベント等の企画、広報などを担当しており、2025年1月に完成した「とべそらテラス」の企画・運営にも携わっているという。松大で学んだ英語もインバウンドに向けた店内掲示物の作成や、店頭でのコミュニケーションに活かされている。「砥部焼は愛媛が誇る伝統産業の一つ。その魅力再発見につながる一助になれればと思っています」と話してくれた泉本さんの、これからの活躍が期待される。

後輩へのアドバイス

明日は何が起こるかわかりません。想像もしないことが起きて、まったく世界が変わってしまう可能性もあります。勉強も遊びも一つのことに集中するのも大事ですが、いろんなことに興味を持って、将来の選択肢を広げておくことも重要だと思います。

卒業式にて、恩師の櫻井啓一郎教授と一緒に

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.225でご覧いただけます。

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