自然の中から「くすり」を見出し、医療や健康に貢献できる人材を目指す。
≪今回お話を伺った方≫


※学生の年次は取材時のものです。
植物の秘めた力を解き明かし
地域の健康に貢献する
生薬学研究室は、天倉吉章教授、好村守生教授、内倉崇講師の3名の指導体制のもと、生薬や漢方薬、食品、未開発植物資源を対象に、医療や健康につながる研究に取り組んでいる。地域産業との密接な連携も特色の一つ。愛媛県のみかん研究所と協力し、愛媛県産の新品種「愛媛果試第48号」の成分研究なども推進している。6年次の越智さんのテーマは「既存添加物ブドウ果皮抽出物、ブドウ種子抽出物の成分研究」。
5年次の城戸さんは、カカオに含まれるポリフェノール成分を研究している。生薬学研究室では、学生一人ひとりのペース、関心のある分野を尊重しながら、学会発表などの目標に向けて段階的にサポートする指導スタイルを取っている。研究では思うような成果が出ないこともあるが、失敗も重要なデータになるという。だからこそ、学生たちには諦めることなく努力を重ね、“はかる”プロフェッショナルになってほしいと願っている。「重さをはかったり、分析データをはかったり。研究では日々『はかる』を行い、その繰り返しで再現性を確認していきます。
薬剤師として、薬学研究者として『はかる』プロフェッショナルになって、それを解釈してアウトプットできるようになってほしい」。懸命に“はかる”ことに挑む越智さんは「悩みながら研究を行っているので、予想していなかった成果が得られたときは鳥肌の立つような感動を覚えます」と笑顔を見せてくれた。
研究を通して得たものが
ミライへの糧になる
「生薬学の学びを通して、自然由来成分が疾病予防や治療に大きな可能性を持つことを実感しました。将来は、こうした成分の力を科学的に裏付けながら、患者さんの健康に役立つ形で届けられる医療人になりたい」と目を輝かせる城戸さん。病院薬剤師として就職が決まっている越智さんも「患者さんの病気の治療だけでなく、健康のためにできる日頃の生活での工夫や、病気の予防のためのアドバイスなど、セルフメディケーションの視点からもアプローチできる薬剤師になりたい」と将来への思いを語る。最新医療を支える医薬品開発が進む一方で、生薬・漢方薬は今も医療の中で使われ、存在感を増している。「薬の原点である天然物が、医療、健康等、人類が直面する課題に答えを与えてくれるはず。そう信じて、天然物を対象とした研究に取り組んでいます」と語る天倉教授。その情熱は、学生たちにしっかりと伝わっているようだ。
私たちが天倉ゼミを大好きな理由
(1)温かさの中で、植物の魅力や研究の面白さを感じられる!
(2)薬用植物園の一般公開などイベント参加も刺激になります
天倉吉章教授から学生へ
せっかく生薬学研究室で研究しているので、生薬・漢方薬に興味を持ってもらいたいですね。そして努力を惜しまず、何事にも真摯に対応できる薬剤師・薬学研究者・薬学関連従事者を目指してほしいと思います。







