自らの考えを相手に伝える力
研究を通して人間力を磨く
≪今回お話を伺った方≫


※学生の年次は取材時のものです。
「考える力」と「伝える力」を
育むことが自信につながる
生物物理化学研究室では、奈良敏文准教授と田母神淳准教授の二人体制で学生を指導し、研究活動を通じて人として成長できる教育を目指している。研究テーマは、創薬の基礎的研究に位置付けられるレチナールタンパク質の機能解明。レチナールタンパク質は、微生物から動物まで幅広く存在し、光を感知する働きを持つタンパク質。ヒトの目にあるロドプシンもその一つで、光をキャッチして生物にその信号を伝える。研究室では、タンパク質を様々な方向から解析し、その働きを分子レベルで明らかにしようとしている。研究において、二人が大切にしているのは成果だけではない。自主性を尊重し、「考える力」と「伝える力」を育むことも、教育の大きな柱となっている。新田さんは、研究室の自由な雰囲気に魅力を感じて配属を希望した一人。「自分のペースで研究や勉強に取り組める環境が整っています」と話す。研究室では、4年次から国家試験対策のセミナーを毎週実施しているが、そこではただ課題に取り組むだけでなく、その成果を皆の前で発表する機会を設けている。楠目さんは、「どんな言葉で説明すればわかりやすく相手に伝わるのかということを学べました。将来、患者さんへの服薬指導や医療現場でのコミュニケーションにも直結する貴重な経験になっています」と手応えを滲ませる。
試行錯誤の先に広がる可能性
研究から得られる達成感は財産
実験が思い通りにいかないときも、「まずは自分で考え、やってみる」ことを促し、学生自身が原因を探り、新たな可能性を見いだせるよう導いていく。それが同研究室の姿勢だ。伊藤さんは、酵母を用いた新たなタンパク質発現の研究に挑戦している。「試行錯誤し、原因を考察することで新しい可能性が見えてくる。研究を通して思考力がついてきたと思います」と成長を実感している。一方、新田さんは「自分が臨床の現場に出たときに活かせるテーマを」との考えから、愛媛県の死因の上位でもある心疾患の治療薬として期待されるβ遮断薬の調査研究を進めている。奈良准教授は、「自分が自信を持ってできることを身につけ、社会に出たときにそれを生かしてほしい」と語る。田母神准教授もまた、「研究成果そのもの以上に、最後までやり遂げた達成感こそが、社会に出てからの支えになる」と学生たちに語りかける。研究で得た知見や考察、議論を重ねた経験、粘り強く可能性に挑んだ日々。そのすべてが、医療人として歩む未来の礎となっていく。
私たちが生物物理化学研究室を大好きな理由
(1)やりたいことを、全力で応援&サポートしてくれる!
(2)OB・OGとの交流会で、就活や国家試験のことなど相談できます。
奈良准教授から学生へ
自分の信じる道を、自分の描く未来に向かって、思い切り進んでほしい。そして、皆さんが持つコミュニケーション力を活かしながら、AIには決して真似のできない、患者さんの心に寄り添える医療人になっていってほしいと願っています。







