熊谷 太郎ゼミ

経済学的な視点から社会問題に取り組む

経済学の視点から社会現象を考え、理解したことを分かりやすく説明する基礎力を身に付ける2年次生たち。
その力は3年次生でのゼミナール大会、4年次生での卒業論文への取り組みにつながっていく。

≪今回お話を伺った方≫

西山 厚志郎さん(写真左)、岡本 龍武さん(写真右)
三浦 美胡さん(写真左)、森下 愛海さん(写真右)

※年次等は取材当時のものです。

失敗を恐れずに挑戦する姿勢を養う

「とにかくやってみよう」。これが熊谷太郎ゼミのテーマなのだという。「失敗したらどうしよう…と思うと動けなくなりますから、頭で考える前に、まず行動してみることが重要」と熊谷太郎教授。そのための環境づくりとして、ゼミの始めにアイスブレイクを行っている。と言っても、一般的な自己紹介ではなく、グループで一人ひとりにインタビューをしていく、囲み取材のような形式をとったり、次は一対一でインタビューを行ったり、その手法もバラエティに富んでいる。極めつきは、自作のパワーポイントによる自分紹介。「自分の好きなものの写真をいっぱい貼ってパワーポイントを作成し、発表しました。先生が先陣を切って自分紹介をしてくれたので、やりやすかったです」と岡本さん。
 こうしてお互いを知り、打ち解け合ったところで、次のステップとしてグループワーク形式のゼミ活動へと展開していく。3年次生のゼミナール大会を見据え、ゼミ内で対戦形式の研究発表を行うのだが、今回のメンバーが取り組んだテーマは「SDGs」と「*ESG」。学生が主体となり、役割分担を行いプレゼンまで進めていく。「初めて発表したときは熊谷先生からたくさんツッコミを受けましたが、それらを収まり良くまとめることを自分たちで意識し、できたのでよかったと思います」と三浦さん。失敗を恐れずやってみることで、大きな手応えを掴んだようだ。

*…環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字からつくられた言葉。近年、企業の長期的な成長には、この3つの視点が必要といわれている。

自ら考え、気づきを得るアクティブな学びの場に

「テーマに対して、どう広げていくかは学生次第。問題提起はしますが、学生に考え、気づいてもらうことを大切にしています。だから学生たちは大変だと思いますよ」と笑う熊谷教授。その思いはしっかりと学生たちに届いているようで、森下さんも「以前はあまり発言をする方ではなかったのですが、自分たちで話し合ってより良いプレゼンにするには意見を出さないといけないと思い、積極的に取り組めるようになりました」と話してくれた。
 いよいよ3年次生のゼミナール大会へ向けて取り組み始めた段階だというが、そのテーマ決めも学生たちに委ねられている。「私はファッションに関心があるので、ファッションがどう経済に影響しているかを深めたいと考えています」と独自の視点をみせる西山さん。「社会問題はどこを切り取っても経済学と関係しますし、私が普段から学生たちに問いかけていることも経済学的な視点。ですから学生も自ずと経済学的な視点で物事を捉えるようになっています」。熊谷教授も学生たちの成長に目を細める。

私たちが熊谷ゼミを大好きな理由

(1)先生との距離が近い!ニックネームで呼び合う関係性です。
(2)OB・OGや先輩との交流もあるそうなので、楽しみにしています!

熊谷教授から学生たちへのメッセージ
どんなにコンピュータやAIが発達したとしても、最後は「人」。経済学という道具を活かし、社会で学び行動して、常に学習する人になってほしいと思います。

学生同士での話し合い、熊谷教授は見守るのが基本スタイルだそう。
経済学部では2年次生後期からゼミが始まる。授業を終えたばかりの熊谷教授と2年次生たちが集合!

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.213でご覧いただけます。

バックナンバーはこちら

CONTACT

このページに関するお問合せは下記までお寄せください。

企画広報課