明照 博章ゼミ

ゼミ活動は、学生自身が描く成長物語である。
仲間と議論を重ねながら研究報告へと挑み、成功体験や挫折を経て、社会生活力を養う。

≪今回お話を伺った方≫

法学部法学科教授 明照 博章 MYOSHO Hiroaki(写真右)
3年次生 土屋 隆紀さん TSUCHIYA Takanori(写真右から2番目)
3年次生 山田 梨代さん YAMADA Riyo(写真左から2番目)
1年次生 阿部 瑛さん ABE Akira(写真左)
※学生の年次は取材時のものです。

他大学の学生との研究報告を通じた交流

刑事法研究会に参加し、他大学との交流や研究報告、台湾研修などの学外での学びから刺激を受けることが多いと、学生に支持されている明照ゼミ。今年度の研究テーマは「ロジックの前提となる価値観を説明してみよう」。価値観の多様性がある現代社会において、その対立を残しつつも正しく、合理的な解決策を説明すること。それがロジックを組み立てることであり、「その能力を身に付けることが、法学部生に求められること」だという。
そのためのプロセスとして、明照ゼミでは原則として年間3回の研究会に出席する。そのうちの2回は愛媛大学法文学部や広島大学法学部の学生との交流によるもの。さらに希望者には台湾の大学(国立中央警察大学、東呉大学、玄奘大学など)においての研究報告も行っている。「学びの環境が異なる他大学の学生と接することは、自分の価値観の相対化に繋がります」と明照博章教授。3年次生の土屋隆紀さんは「あるテーマに対して一つの視点からではなく、他大学の違った視点からの考えに対して答えるということを繰り返し、討論を深めることで、物事を多角的に見ることの必要性を学びました」と手応えを滲ませる。一方で、自分の理想とは異なる報告に戸惑い、「一生懸命準備をしたのに、それでも答えられない」という苦い経験を味わうことも。そんなとき、明照博章教授は「失敗を認め、改善に繋げることが大切」と学生たちに伝えているという。「自分の価値観では正しくても、他の価値観ではそうではない。社会にはそんな理不尽なことがあふれています。しかし前途が断ち切られても耐え忍び、新たな道を切り開く胆力を身につけてほしい」とエールを送る。

ゼミ活動で得た経験が社会に出たときの糧に

研究報告においては、説得力のあるプレゼンテーションを行うため、順序立てて理論的に話すことの大切さを感じているという3年次生の山田梨代さん。「私は営業や販売の仕事を志望しているのですが、それらに必要なのは相手を納得させる力。明照先生のもとで日々学ばせていただいています」と話してくれた。 明照ゼミでは、活動の集大成として、2年次生から4年次生の活動記録を一冊にまとめたゼミ誌を毎年作成している。4年次生はゼミの楽しい思い出を社会で生き抜くための心の栄養に、3年次生は就職活動に向けての自己分析に、そして2年次生は先輩たちの活動に触れて、自分の方向性を決めるための素材として、それぞれ役立ててくれることを願う明照博章教授。そんな教授や先輩2人の話に深く頷いていた1年次生の阿部瑛さん。「次年度は先輩方と一緒に学外の研究報告に加わるので、自分の意見を論理的に伝える能力を身に付けていきたい」と本格的なゼミ活動へ期待を膨らませている。

私たちが明照ゼミを大好きな理由

尊敬する先生はコミカルさも魅力!

(1)先生はとても親しみやすく、面白い経験談をたくさん話してくれます!
(2)先輩の研究発表を見学する機会や飲み会など、学年を超えて仲良し!

「明照先生はマスコットキャラクターのような存在!」と山田さん。プライベートな話で盛り上がることも多いそう。
台湾研修にて、東呉大学法学院開設100周年記念像前での撮影。

この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.205でご覧いただけます。

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