石橋 英典ゼミ

学びの達成感を得ることで法律の“面白さ”を知る

論理的に考え、他者に伝える能力を高めることを目指す石橋ゼミ。
より実践的な学びの経験が社会人としての本番に活きてくるはずだ。

≪今回お話を伺った方≫

石橋英典 准教授
左から、河野太晟さん、佐川那奈さん、 横井孝太さん

※学生の年次は取材時のものです。

ロールプレイングを通して様々な視点を養う

民事訴訟法に焦点を当て、様々なアプローチによる学びを展開している石橋英典ゼミ。「民事訴訟法は『原告』『被告』『裁判官』の視点から考えることが要求されるものである」という考えから、ゼミはテーマ報告とディベートの二部構成。報告では、「第三者」の視点で問題について考え、ディベートや模擬調停では原告や被告、裁判官になりきって当事者の視点で疑似体験を行う。
3〜4名のグループで行うテーマ報告は、基本的に民事訴訟法の講義や判例集などから、学生自身が興味を持ったテーマを選んで取り組んでいる。「講義の合間を縫ってグループで図書館にこもっています」という座談会メンバーの声から、その熱量の高さがうかがえる。報告回数を重ねるごとに力がつき、3年次生になると、どのグループも20ページに及ぶレジュメを完成させるほどに。「調べたことをただまとめるだけでなく、論理的に考え、相手が理解しやすいように伝える力などが身につき始めたと思います」と佐川さん。そんな頼もしい姿に石橋准教授も目を細める。
報告作業が法律問題を「深める」作業であるのに対し、ディベートはわかりやすくアウトプットする能力を養うことを目的とした取り組み。実際に紛争当事者の立場に立って議論する「模擬調停」の形式をとることもあり、学生たちは本番さながらの白熱した議論を繰り広げる。「自分自身が紛争解決を体感することは、法律の勉強をするうえで重要なこと。大講義ではできない、ゼミの規模だからこそできることを大切にしたい」と石橋准教授。横井さんも「報告で知識をつけて、ディベートで実践するという流れができたことは、社会に出たときに経験の差としてあらわれると思います」と手応えを感じている。

学生時代にしかできない社会につながる経験を

さらに就職活動の練習として、ゼミ内で模擬グループディスカッションをしたり、キャリアセンターの職員に面接やディスカッションのレクチャーを受けたりすることも。「社会に出ると、みんなで話し合ってプレゼンをする機会もあるので、将来必要な技術をゼミで学べました」と河野さんは話す。ゼミという小さな社会で、学生時代にしかできないことに全力で取り組んでいる石橋ゼミ。「ゼミ活動を通して、多くの人が見る視点とは異なる視点を持って考える力を、身につけてもらえたら」という石橋准教授と共に、学生たちがハードに取り組む中で、学びの〝楽しさ〞、そして法律の〝面白さ〞を追求する日々は続く。

私たちが石橋ゼミを大好きな理由

(1)報告もディベートも一緒に頑張ってきた共通項があるから、戦友のような関係性に!
(2)大学時代の頑張ったことは「ゼミです」と胸を張って言える全力度!


この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.216でご覧いただけます。

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