2025年10月28日(火曜日)14時15分から、伊予農業高校の調理室にて、2025年度社会人基礎力育成事業「iProject!」第2回最終提案成果発表会を行いました。
「iProject!」とは、伊予市、伊予農業高等学校、松山大学の3団体が連携し、伊予市の事業者や団体を巻き込みながら推進する協働事業で、2012年4月から実施しています。
今年度は伊予市制20周年を記念し、郷土の偉人「佐伯矩」が大根に含まれる消化酵素を発見し、大根を栄養価の高い食材として再認識させたことにちなみ、大根を使ったメニュー開発に取り組みました。第2回の発表では、伊予市にある5つの事業所(ウェルピア伊予、むつみ、双海食品、ポパイ、こよみスペース)に、大根餅(いよラディチーズ)、大根飯、大根シャーベット(シャベラーゼ)、ラディッシュパイの4品を松山大学の学生と高校生が提案しました。高校生からは追加で中学大根、きなこ大根の2品のレシピ説明があり、合わせて6品を提案しました。
発表を担当した学生たちは、活動を振り返り、地域連携の中で得られた貴重な学びと今後の抱負を述べました。
村上真央さん(経済4年)
iProjectの活動を終えて、達成感とともに多くの学びを得ることができました。特に試食会では、高校生の率直な意見や新鮮な視点に触れ、普段のゼミ活動ではなかなか経験できない貴重な交流となりました。自分たちの取り組みを理解してもらいながら対話できたことは大きな励みで、全体を通してとても楽しく充実した時間でした。今後の活動への意欲も高まりました。
藤田悠生さん(経済4年)
高校生が考案した料理を私たちが受け継いで事業者様へ提案する形だったため、高校生の思いを正確に伝える責任を強く感じました。また、地域の方々や事業者様と関わる中で実践的な学びを得ました。一方で、準備不足や説明の甘さなど自分の課題にも気づきました。そして、今回の取り組みは大学4年の私にとって最後となりますが、ここで得た学びを今後に生かし、社会に出ても成長を続けていきたいです。
平川陽道さん(経済4年)
今回、伊予市が市制20周年を迎え、大根の消化酵素ジアスターゼを発見した伊予市の偉人である佐伯矩氏を取り上げ、大根のメニュー開発をテーマに活動をしてきました。最終発表では大根を加熱せずシャーベットで食べることでジアスターゼの活性が失われないということを特にアピールして高校生が開発してくれたシャベラーゼの良さをしっかり伝えることができたと思います。反省点としては、メニュー開発の手順がよくなかった点が挙げられます。高校生と大学生が大根を使った美味しそうなメニューを考えそれを提案するという流れでしたが、それでは事業者に寄りそった提案はできないと感じました。はじめに事業者の思いや設備、予算、どのような雰囲気のお店なのかをしっかりヒアリングすることで、適切な提案ができるということを学びました。今回の反省は社会人になってからも活きると思います。活動を支えてくださった伊予市や大学の職員の方々、事業者の方々、メニューを考えてくれた伊予農業高校の先生や生徒の方々本当にありがとうございました。
山下真矢さん(経済4年)
私たちラディッシュパイ班は、今までにない新しいデザートを開発したいという思いで商品の魅力を事業所に伝えました。ただ、反省点としてウェルピア伊予さんからご指摘があった通り、POPのフォントの色の部分を部分的に変えるだけで、もっと大根の魅力が強調されるような仕上がりにできたかなという反省点もありました。この良かった部分と反省点を今後の経験として活かしていきたいと思っています。







