秋の風物詩である大学祭(松山大学熟田津祭)でにぎわいを見せる2025年11月22日(土曜日)、23日(日曜日)に文京キャンパス松山大学薬学部棟(9号館)の1階から2階とグラウンド、メインストリートを会場として、「薬学フェス in 熟田津祭」が開催されました。薬学部が今年初めて企画した本イベントには2日間で200名を超える来場者があり、大盛況にて幕を閉じました。当日、ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。
小中高生をはじめとする一般の方々に薬剤師のお仕事を体験してもらったり、薬や健康について学んだり、考えたりする機会を提供できればと企画された本イベントは、用意された4つの体験展示ブースをスタンプラリーで回るというかたちで行われました。
最初にブース①では、災害現場での医薬品供給で活躍するモバイルファーマシー(通称、「動く薬局」)内で、お薬の計量や駄菓子を錠剤に見立てた分包機の体験などを行ってもらいました。本物の薬局を再現した車内での体験は一般の方にとっては珍しく、2日間参加者の列が途絶えることのない盛況ぶりでした。本ブースの運営は、今年から薬学部公認サークルとして立ち上げられた「医療を考える会M.S.G.」の学生たちが中心となって行われました。
場所を薬学部棟に移し、ブース②では、薬学部公認サークル「薬用植物研究会」によるさまざまな生薬標本の展示が行われました。参加者たちが、実際に生薬標本を見て、触って、匂いを嗅いでみて、生薬について理解を深めていただくコーナーでした。来場者からは「料理に含まれているあの香りに似ている」などの感想が口々に聞こえてきて、生薬を身近に感じていただけているようでした。
ブース③は、本物さながらに作られたフードモデルを使って一食分の食事の栄養バランスをチェックしてもらう体験コーナーでした。トレーにのせた料理を専用のセンサーボックスにのせると、瞬時に栄養バランスが判定される様子が面白く、子供から大人まで夢中になって取り組んでいる光景が印象的でした。
メインストリートに場所を移して、ブース④では愛媛県の特産品でもあるキウイフルーツを使ったクラフトコーラの販売が行われました。薬学部の学生が、健康への効果も期待される飲料として現在、商品化に向けて開発を進めているもので、当日は売り上げの方も好調。両日ともほぼ完売で、今後の研究開発に弾みがついたものと思います。
2日間に渡って行われた本イベントは、参加した一般の方々が自身の健康について考えたり、普段使っているお薬に対して関心を持つきっかけとなる有意義な機会となりました。松山大学薬学部では、今後も薬・健康に関するさまざまなイベントを通じて、地域の方々の健康に対する意識向上や健康増進に貢献していきたいと思います。











