松山大学法学部学術研究会・講演会(松山大学地域研究センタープロジェクト研究会・講演会)を開催

2025年11月27日(木曜日)、立教大学法学部教授の川崎修氏をお招きし、16時00分から松山大学東本館7階会議室1にて松山大学学術研究会を、18時00分から8号館821教室にて松山大学法学部学術講演会を開催しました。なお、今回の研究会・講演会は、「松山大学地域研究センタープロジェクト」の一環として開催されました。

今回の研究会・講演会は、ナチズムやスターリニズムを分析した20世紀の著名な政治学者であるハンナ・アーレントを手がかりに、我々を取り巻く政治や時代にアプローチするものでした。川崎修先生はアーレント研究で著名な、我が国を代表する政治学者です。

研究会では、国内外における危機状況の中、「政治」の役割がますます大きくなっている昨今、プラトン、アリストテレス以来問われ続けてきた古典的な問いである「政治とは何か」「政治的なるもの」について、アーレントの視角からひも解いていただきました。

講演会では、アーレントを手がかりに、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるガザ侵攻、第二次トランプ政権による一連の独善的な政策などにより、過ぎ去った過去のものとも思われていた「ファシズム」や「全体主義」が、にわかにアクチュアリティを持ち始めているようにも見える昨今、アーレントの『全体主義の起源』や『人間の条件』の読まれ方が時代によってどのように変化したのかをひも解き、現下の事態をどのように考えればよいのかという問いについても貴重なご示唆をいただきました。

研究会・講演会合わせて約400名が出席し、有意義な学びの場となりました。

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