2025年11月22日(土曜日)に弘前大学で開催された「第16回 日本安定同位体・生体ガス医学応用学会大会」において、松山大学薬学部分析化学研究室の加藤銀次郎特任助教が優秀発表賞を受賞しました。
肝障害の診断には一般的に、血中AST・ALT値の測定や画像診断が用いられますが、採血に伴う侵襲性や検査に時間を要する点が課題となっています。
加藤特任助教は、これらの課題を解決するため、肝障害時にω酸化が亢進する現象に着目し、肝障害検出用プローブ(検査薬)となりうるω末端を標識した飽和脂肪酸の合成に成功しました。このプローブの活用により、患者への負担を大幅に軽減しつつ、迅速で簡便な肝障害診断が可能となることが期待されます。
今回の受賞は、「呼気試験を肝障害診断へ応用する」という斬新な発想と、それを実現するために新規プローブの創出に成功した点が高く評価されたものです。
今後のさらなる研究の進展と臨床応用が大いに期待されます。






