本学薬学部の長岡憲次郎講師が、生体内の重要な酵素であるアルギナーゼ1(ARG1)の活性を、簡便かつ正確に測定する新技術を開発し、特許を取得しました。
アルギナーゼには主に肝臓で働く「ARG1」と全身で働く「ARG2」がありますが、両者は性質が似ているため、従来の測定法では個別の寄与を評価することが困難でした。また、タンパク質の「量」と実際の「働き(活性)」は必ずしも一致しないため、病態時の正確な機能変化を捉えにくいという課題もありましたが、本技術は煩雑な前処理や高価な機器に依存せず、ARG1に特異的な活性測定を可能にすることでこれらの課題を克服しました。
本技術について長岡講師は、「ARG1活性を簡便に測定できるようになったことで、従来法では見落とされていた酵素機能の変化を評価可能になりました。今後は研究用途から診断補助へ、段階的に社会実装の道筋を描いていきたい」と述べています。本成果により、肝障害や血管機能不全などの病態把握が一段と進むことが期待されます。

本技術のポイント
「見分け」の困難を克服
同じ働きを持つARG1とARG2を区別し、ARG1固有の働きを測定可能に。病気による生体内の変化をより正確に捉えられます。
導入障壁を大幅に低減
高価な分析機器や放射性物質、煩雑な前処理が不要。一般的な実験・検査環境で実施でき、測定のハードルを大きく下げました。
臨床利用への期待
肝障害や血管機能不全などの病態把握に活用可能。将来的な診断補助への展開が期待されます。
特許情報
発明の名称: 酵素の検出方法
特許権者: 学校法人松山大学
特許番号: 第7819983号
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