薬学部の研究論文が日本薬学会学術誌「Chemical and Pharmaceutical Bulletin」のFeatured Articleに選出

 本学薬学部の中村承平教授、坂本宜俊教授、秋山伸二教授、嶋﨑真耶講師が著者として執筆した原著論文「直接粉末圧縮法による口腔内崩壊型ミニタブレットの製造における粉末化セルロースナノファイバー(CNF)の粒子サイズの影響」が、日本薬学会の学術誌『Chemical and Pharmaceutical Bulletin(CPB)』のFeatured Articleに選出されました。Featured Articleは、CPB編集委員会が「独創性」「科学的貢献度」「研究方法」「論文構成」「表現」などの観点から特に優れた論文を選定するものであり、本研究は研究室配属学生による卒業研究の成果が高く評価された事例となります。

 投与量の調整が容易なミニタブレット(MT)は、小児用製剤に適した剤形として注目されています。しかしながら、安定した物理的強度、経口後の崩壊性、有効成分含量の均一性などを同時に達成するMTの製造は難しく、高度な製剤技術が必要とされていました。本研究では、高機能バイオマス材料であるセルロースナノファイバー(CNF)をMTに添加すると、安定した性質を共存させたMTを直接粉末圧縮法により製造可能であったことから、CNFの新規医薬品添加剤としての有用性を示すことができました。

(左から)秋山教授、中村教授、嶋﨑講師、坂本教授

CONTACT

このページに関するお問合せは下記までお寄せください。

薬学部事務室