2025年8月6日(水曜日)から8月8日(金曜日)の3日間、本学薬学部医療薬学科の学生8名が、夏休み期間を利用し愛媛大学医学部(愛媛県東温市)での解剖実習に参加しました。
今回の実習に先立ち、5月22日(木曜日)午後に解剖実習見学を実施し、愛媛大学医学部の学生(医学科2年生)が解剖実習しているご遺体を見学させていただきました。今回の解剖実習では、5月の解剖実習見学参加者20名のうち8名が、自ら器具を持ち人体の構造を学びました。自発的に実習に臨むことで、教科書では得られない「人体は一人一人変化に富んでいる」ことを実感することができました
2024年度には解剖実習室が全面改装され、安全かつ快適な環境で実習が行えるようになりました。また、本実習は愛媛医療教育解剖研究会の一環として夏休み中に実施され、松山大学以外の愛媛県下の医療系学校も参加しました。医療薬学科が参加した3日間は愛媛大学医学部医学科の学生も実習を行っており、情報交換や指導を受けながら共に学ぶ貴重な機会となりました。
参加学生は事前に説明会ならびに倫理教育を受け、選抜のうえで実習に臨みました。引率した薬学部教員(解剖実習指導経験のある医師)が指導・解説を行い、医学の発展のために生前にコメディカルを含む学生に対してご自身の身体を使用させて頂く遺志を表明したご本人およびご遺族に対して失礼のないよう実施しました。人体構造を理解することで、病気の仕組みや体内での薬の動態などの理解が深まるだけでなく、普段の生活では触れることがない死に直面することで将来の医療者としての死生観を学ぶことができます。
参加学生が今回の実習経験を活かして薬剤師に向けて学習に励んでくれることを期待しています。

