2026年7月16日(木曜日)、司書教諭課程科目「学校経営と学校図書館」の受講生14名が、松山市文京町内にある愛媛県立松山北高等学校の学校図書館を見学しました。
「学校経営と学校図書館」は、教職免許の取得を目指す学生の中で、学校図書館の管理運営に関心を持つ者が履修する科目です。今回は2026年度前期の学習の総仕上げとして、公立高等学校の現場見学を実施しました。本授業は、学校図書館の教育的意義や学校経営との関連、運営体制などを全般的に理解することを目的に構成されています。教室で知識として身に付けるだけでは見えてこない部分も、学校図書館の現場に入り実務担当者から説明を受けることで、司書教諭・学校司書の役割を知り、教職志望の学生たちがリアルな職場として体験できる貴重な機会となりました。
児童生徒の年齢や成長・発達の段階により、学校ごとに図書館の運営方針や教育での活用方法は異なります。創立126年を迎える愛媛県立松山北高等学校では、小説『坂の上の雲』に登場する秋山好古校長先生の特設コーナーが設けられるなど、同校の長い歴史と伝統を取り入れた学校図書館として運営されています。その一方で、館内には同校の卒業生である直木賞作家・天童荒太さんの作品をフィーチャーした展示や、美術部員が制作した読書感想画と原作本を並べて紹介する工夫が見られ、新しい世代の創造的なパワーが要所に取り込まれている様子がとても印象的でした。


見学時には司書教諭と学校図書館司書の方が立ち会ってくださり、見学の後半には受講生からの質問にも丁寧に答えていただきました。3〜5年前まで高校図書館の「利用者」だった学生たちにとって、今回は「運営側」の視点に立って学校図書館の役割を考えることができる貴重な学びの場となりました。受講生の中には愛媛県以外の出身者もおり、公立高等学校の地域性やそれぞれの校風の違いが学校図書館に表れていることを、直接肌で感じ取ることができました。


今回の見学実現にあたり、温かいご理解とご協力をいただきました愛媛県立松山北高等学校の教職員の皆様に、心より深く感謝申し上げます。





