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短期大学

建学の精神

校訓 「三実」

松山大学は大正12(1923)年に「松山高等商業学校」として発足し、「松山経済専門学校」(1944年)、「松山商科大学」(1949年)を経て、現在の「松山大学」(1989年)へと発展してきました。また、昭和27(1952)年に併設された松山商科大学短期大学部も、現在の「松山短期大学」(1989年)へと発展してきました。 松山高等商業学校初代校長加藤彰廉は、「校訓」として「真実」・「実用」・「忠実」の3つを定めました。その後、第3代校長田中忠夫が以下のような解釈をまとめ、昭和15(1940)年の生徒要覧に掲載し、全学に周知しました。校訓「三実」はそれ以来松山大学・松山短期大学に脈々と受け継がれています。

校訓「三実」

真実(truthful)

真理に対するまことである。皮相な現象に惑溺しないで進んでその奥に真理を探り、枯死した既成知識に安住しないでたゆまず自ら真知を求める態度である。

実用(useful)

用に対するまことである。真理を真理のままに終わらせないで、必ずこれを生活の中に生かし社会に奉仕する積極進取の実践的態度である。

忠実(faithful)

人に対するまことである。人のために図っては己を虚うし、人と交わりを結んでは終生操を変えず自分の言行に対してはどこまでも責任をとらんとする態度である。

校訓「三実」の意味

「真実」、「実用」は学びの態度、「忠実」は人としてのあり方を示しています。
「真実」とは、既存の「知」に満足することなく、真理を求めるために自ら学び、究め続けようとする態度です。氾濫する情報に惑わされることなく、その中から客観的事実を見出し、真理を見極めることが肝要です。
「実用」とは、単に「すぐに役に立つ技術を学ぶ」という実用主義的な側面を指しているのではありません。「知」を単に知識として学ぶだけでなく、自らの生活や仕事の中に活かすべく、常に現実的な問題を念頭に置きながら学ぶ態度を示しています。大学での学びで得た知識を日常的な生活の中にも積極的に活かしていくこうした態度は、松山短期大学における学びの特徴として授業の中にも活かされています。
「忠実」とは、人間関係や社会において、人としてとるべき態度を示しています。人は一人では生きていくことができません。友人・家族、組織といった、広い意味での社会生活において、他者と誠実に向き合い、嘘偽りのない信頼関係を築くためには、倫理的な態度はもとより、積極的に人と交わり、自らを謙虚に、そして互いの意見を尊重し共有しようとする態度が重要です。「忠実」の精神は松山短期大学のあらゆる人間関係の基本として共有されています。
校訓「三実」は松山短期大学の学生・教職員が拠り所とすべき教訓ですが、人生を生きていく確かな指針でもあります。学生のみなさんには、短期大学卒業後も「本学の卒業生」として生涯この態度を持ち続けていただくことを願っています。

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