2024 別子銅山探究プロジェクト
新居浜市役所経済部観光物産課と連携して、別子銅山での人々の労働や家族生活について再検討し別子銅山の歴史を継承していく可能性を探るための協働事業です。労働や家族生活の歴史について現地の史資料や遺構を巡りながら比較検討し、これまで着目されていなかった別子銅山の特徴や歴史的意義を考察することを目標としています。
【NEWS & TOPICS】
生きた歴史に触れる―人文学部大石ゼミが別子銅山にてフィールドワークを実施
2024年11月23日(土曜日)に、人文学部社会学科の大石茜ゼミでは、松山大学の「社会人基礎力育成事業B」による社会連携の一環として、当時の別子銅山の歴史を直に体験することができるフィールドワークを実施しました。
新居浜市観光物産課と別子銅山文化遺産課の方々のご案内で、別子銅山の産業遺産を巡るフィールドワークを行いました。今回のフィールドワークで、実際に体験、見学することで当時の人々の暮らしや銅山の運営がどのようになされていたのかを深く考えることができました。山の斜面が自分たちの想像していた以上に急な箇所が数多く、1人当たり45キロ、女性30キロある重量の銅鉱石を背負いながら登ったり、下ったりするなどの体験をすることができ、当時炭鉱で働いていた人々の大変さを窺うことができました。
次に端出場では、旧端出場水力発電所が当時国内最大級の発電を行っていたことを知ることができ、また都市部の発電力が高いものだと思っていたため、この発電所が別子銅山の近代化に大いに貢献していたことを深く感じることができました。
今回のフィールドワークで、別子銅山という堅いイメージがある中でマイントピア別子というテーマパークがあり、その中には温泉、電車、大食いチャレンジなど目を引くものやイベントがたくさんあり、大人だけでなく子供もともに学び、楽しむことができる場所だと知りました。最後にやり方や工夫次第で多くの人に訪れてもらえる観光地に産業遺産がなり得る前向きな考えを持つことができました。
人文学部社会学科2年次生 川澤透熙