高校生が糖尿病治療薬の効果を実験で確認ー薬学部一日体験入学を開催ー

2025年3月15日(土曜日)に松山大学薬学部一日体験入学が開催され、県内の高校生19名が参加しました。高校生は6名の薬学部教員と5名の薬学部生の指導・サポートを受けながら、「糖尿病治療薬の効果を確認してみよう」というテーマの実験に取り組みました。
　参加者はまず、血糖値が体内でどのように変動するのか、また高血糖が引き起こす問題について学びました。さらに、インスリンが血糖値を下げるメカニズムや、糖尿病治療薬の中にインスリン分泌を促進する薬があることについても、理解を深めました。

その後、5つのグループに分かれ、インスリン分泌促進薬が食後の血糖値をどのように抑制するかを、マウスの血糖値を測定する実験で確かめました。測定後は結果をグラフにまとめ、薬物投与によって血糖値の上昇が抑えられることを確認しました。高校生たちは、大学生のアドバイスを受けながら熱心に取り組んでいました。
　実験の合間には、糖尿病に関する歴史や豆知識をクイズ形式で学び、楽しみながら知識を深めました。また、「ミラクルフルーツ」を食べることで酸っぱいものが甘く感じるという味覚の変化を実際に体験しました。最後は、薬学部棟(9号館)内の実習や研究に使用される施設を見学しました。
　参加した高校生からは、「自分の目で薬の効果をみることができてとてもよい経験になった、今回の実験を通して薬にとても興味をもてました」といった声が聞かれ、薬学部での大学生活をイメージしてもらう良い機会となりました。