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2024年04月01日
プレスリリース

愛媛のかんきつ新品種「紅プリンセス」摘果果皮に 高い抗炎症成分「ナリルチン」を確認

2024年03月29日(金曜日)~2024年03月31日(日曜日)

松山大学では、愛媛県かんきつ新品種「愛媛果試第48号(商標登録名:紅プリンセス)」の研究成果について、2024年3月29日(金)から31日(日)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1−1―1)にて行われる日本薬学会第144年会において発表いたしました。
 この研究は、愛媛県による新規登録品種「紅プリンセス」の成熟果実および摘果の果肉や果皮に含まれる成分解析を行うことで特徴成分を明らかにし、紅プリンセスと高含有成分が持つ機能性について「脳」に着目し評価を行ったものです。現在までに愛媛果試第48号の成分情報は示されていないことから、本研究では本果実の機能性食品素材としての利活用を目的とし、果実の成分解析を実施しました。

【研究結果のポイント】
・「紅プリンセス」の果肉・果皮および摘果の高含有成分に「ナリルチン」を確認。ナリルチンはじゃばらなどの柑橘に含まれるフラボノイド成分で、体内に侵入した花粉などの抗原によりおこるくしゃみや鼻水などを緩和する抗アレルギー作用や抗炎症作用があることで知られる成分です。
・本学の研究では紅プリンセスの果肉・果皮、摘果およびふくまれるナリルチンの機能性について「脳」への機能に着目し、評価を行いました。
・「紅まどんな」」「甘平」単体でのナリルチン含有量に比べ、この2つを掛け合わせた「紅プリンセス」内のナリルチン含有量が高いことを確認しました。
・2025年販売開始予定の愛媛県産新品種かんきつが、味だけでなく機能性の面でも利活用できることが期待されます。

概要

    • 開催日程 : 2024年3月29日(金)〜31日(日) (開場14時50分)
    • 会 場 : パシフィコ横浜 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
    • 共同開催 : 松山大学薬学部 医療薬学科 生薬学研究室  教授  天倉 吉章(あまくら よしあき)                医療薬学科 薬理学研究室 准教授 奥山 聡(おくやま さとし)
                     愛媛県農林水産研究所果樹研究センター みかん研究所   

愛媛果試第48号について
愛媛県が2005年に愛媛果試第28号(「紅まどんな」 JA全農えひめ商標登録)を種子親として甘平の花粉を交配して育成し2022年に品種登録された愛媛県産かんきつの新品種。
商標登録名は「紅プリンセス」。

プレスリリース資料はこちらから

このページに関するお問合せは下記までお寄せください。
企画部企画広報課
電話
089-926-7140
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