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2017年10月10日

「日常を守る」鉄道という仕事のポリシー

マスコミからJRへ”執念”でつかんだ転職

日本の鉄道網の主軸として全国に人や物を運ぶ、JRグループ。渡邊さんは、八王子駅でサービスマネージャーとして勤めている。就職氷河期だった新卒当時にもJRを受けたが採用に恵まれず、内定をもらえた帝国データバンクに就職。その後、医薬品の業界新聞記者を経て、中途採用年齢ギリギリの38歳のとき、3回目でJR東日本に採用された。「当初からマスコミと鉄道のどちらかに就職するのが夢でした。採用当時の駅長からは”執念で通ったな”と言われましたね。改札に立つのも案内をするのも、選択肢があるなかで、いかに鉄道を選んでもらうのかを考えるのも楽 しいです」と笑みを浮かべた。

阪神・淡路大震災で知った電車が走る日常の大切さ

学生時代、大阪から松山に来て、初めてのひとり暮らしを経験した渡邊さん。全国のいろいろな場所から人が集まっている松山大学だからこそ、交友の幅が広がったという。ギタークラブに4年間打ち込み、「演奏会に向け、一丸となって目指す楽しさを知りました。今も催し物は大好きです」と生涯の友と出会った日々を振り返る。その気質は今も変わらず、「東京五輪にも、何らかの形で関わりたい」と、展望を語る。
 だが、その一方であくまで「鉄道は日常」とも話す。「阪神・淡路大震災で、ただ電車が走る普通の毎日が大切だったことを痛感しました。五輪で迎えた海外の方が、もし殊更に鉄道のことを思い返すことがなくても、それでいい。当たり前の日常を守ることが鉄道の仕事ですから」と語った。その思いを胸に、今日も人々が行き交う駅に立つ渡邊さん。その目はいつも、かけがえのない日常を見つめている。

後輩へのアドバイス

将来に就きたい仕事があるなら、その情報を見逃さないこと。もし興味のあることがないな らば、たくさん挑戦して、いろいろな場所に出かけて、あらゆる経験をしてください。世界を 広げていくなかで、なぜか覚えていることを大切にすれば、きっと何か見つかるはずです。

東日本旅客鉄道株式会社
 八王子支社 八王子駅 サービスマネージャー
 渡邊 陽司 さん
 平成11(1999)年3月 法学部法学科卒業


この記事は松山大学学園報「CREATION」NO.194でご覧いただけます。

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